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Vスタートデッキガチ考察 〜炎編〜

はじめに


 ※本記事はVスタートデッキ同士での対戦を前提に各カードの解説、プレイングの考察などをしています。それらを理解した上で読んでいただけると幸いです。

 ※見やすさを重視し、デッキレシピの順にカードを紹介していきます。ご了承ください。


デッキレシピと各ポケモン解説

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キュウコン系統

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 ロコン: 3、キュウコン: 2の配分。

 ロコンは1エネで10ダメージを与え、2エネで相手をやけどにできるポケモン。

 キュウコンのワザが1エネから攻撃でき、そのテキストは、『相手が特殊状態なら』ダメージが上がるワザなので、どこか噛み合ってないように思えます。

 それを解消するデッキ内の組み合わせがこちら。

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 キュウコン系統が1エネから攻撃できる強みを活かす為に、燃えるスカーフが引けた時はぜひ彼らにつけたいです。

 やけどのダメージ込みの「たたりめ」で140ダメージまで出るので、多くのポケモンを1エネで倒すことができる、強力なコンボです。


 キュウコンのワザ、「ゆれるほのお」も充分に強力ですが、炎デッキの場合、サブアタッカーが豊富で、状況に応じてポケモンを使い分けて戦えるのがデッキとしての強みなので、エネルギーは1匹にたくさんつけるより、色んなポケモンにつけていける方が賢明でしょう。

 それに加えて、ねむり状態にして自分の番が返ってくるまでに、2回のポケモンチェックを挟むので、キュウコンが次に「たたりめ」を使うまでに、ねむり状態を回復されている可能性が高くなってしまいます。

 それよりかは、ダメージを受けた時に発動し、ポケモンチェックを1回しか挟まない、燃えるスカーフから「たたりめ」のコンボを狙っていく方が手堅いように思えます。


 1エネから行動できるポケモンなので、対戦準備の手札にいれば最初に出して困らないポケモンです。

 キュウコンで攻撃していく、というよりは、エンテイのワザの起点にしたり、ベンチのポケモンを育てる為の壁役だと思って使っていけると良いでしょう。



ギャロップ系統

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 ポニータ: 3、ギャロップ: 2の配分。

 キュウコン系統と同じく、1エネから行動できるポケモン。

 炎デッキにおいて、ポニータの「ちいさなおつかい」は強力。

 溶接工というサポートが入っているので、溶接工でつける為のエネルギーを手札に加えておけること、ワザで山札を引いたり、ポケモンをもってきたりすることができないこのデッキにおいて、デッキを圧縮する唯一の手段でもあります。

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 また、スタートデッキで相手の手札に干渉できる手段は主に、マリィというサポートと、闘デッキのみですがリセットスタンプというグッズがあります。

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 マリィはどのデッキにも入っているので、リセットスタンプより使われるタイミングが多いカードだと思います。

 マリィを使うと、今の手札を山札のいちばん下に戻すことになり、それまでの手札を戻すことが困難になります。しかし、ポニータがいればそれがメリットになります。

 なぜかというと、ポニータでもってきたエネルギーが山札の下に送られることで、能動的にエネルギー以外のカードを引きやすくすることができるのです。

 以上のことから、ポニータの「ちいさなおつかい」が強力なので、対戦準備の手札にいたら最優先で出したいポケモンです。


 ギャロップに関しては、1エネでバトル場とベンチの両方に30ダメージを与えることができ、逃げるが0なので、ギャロップで打点を刻んで、ベンチのポケモンのワザで倒す。という器用な動きができるのが魅力。

 1エネだけあれば充分な動きができるポケモンなので、他のポケモンにエネルギーをつけていけるのが強いです。


『「かけぬける」で何ダメージ負わせれば、このポケモンのこのワザで、相手の場のあのポケモンを倒せる!』

 と、ギャロップを使う時はこういった感じで考えながらプレイできると、サイドを早く取れるようになるはずです。


 このように、ギャロップは場にいるだけで選択肢が広がるポケモンなので、キュウコンより優先して育てていきたいポケモンです。

 使い方が他のポケモンより少し難しいですが、使いこなせるとカッコイイですね。



エンテイ

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 エンテイは、「まきかえす」というワザが強力なポケモン。

 使う為に2エネ必要ですが、1エネから動けるポケモンがデッキ内に多くいるので、その分事前に1エネだけつけておけば、好きな時に「まきかえす」を使うことができるとも言えます。

 ワザのテキストが、『ワザのダメージで』きぜつしている必要があるので、どく、やけどのダメージや、超デッキに入っているガラルサニーゴのワザできぜつさせられると、ワザのダメージが増えないので注意。

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 この「まきかえす」は、ギャロップの「かけぬける」と合わせて使っていきたいワザで、かけぬける30ダメージ+ギャロップがきぜつして、まきかえす120ダメージで計150ダメージまで火力が出るので、多くのポケモンを倒し返すことができます。


 エンテイを使っていくなら、『前のポケモン倒したらエンテイが倒しにいくぞ』という圧をかけ続けるようにプレイできると良いでしょう。

 任意のタイミングで「まきかえす」を撃ちたいポケモンなので、あまり最初にスタートしたくないポケモンであること以外は強いポケモンです。

 こちらも使いこなせると相当カッコイイです。



ガオガエンV

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 スタートデッキ炎のパッケージを飾るポケモンV。

 「グランドフレイム」でベンチポケモンを育てることも、「フレアドライバー」でポケモンVを一撃で倒すこともできる、デッキ内の他のポケモンにも劣らない器用さを兼ね備えています。


 しかし、3エネつけてやっとワザを宣言できるので、基本的には1エネから動けるポケモンたちで戦っていき、戦ってもらっている間に準備を整える動きになっていくでしょう。

 溶接工と炎エネルギーが手札に揃っていれば、ガオガエンVに溶接工を使っていきましょう。エネルギーのたくさんついたガオガエンVがベンチにいるだけで、相手に圧をかけられます。


 他のポケモンが強力なので、ガオガエンVを優先して育てなくても問題ないでしょう。

 溶接工とガオガエンVをちょうどよく引けた時や、「グランドフレイム」を使ってアタッカーを他に用意する為に育てる、ぐらいの気持ちでプレイして良いと思います。



ヒバニー

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 ヒバニーも1エネで行動できるポケモンです。

 デッキに1枚しか入っていないので、使うタイミングは少ないでしょう。

 ワザの「ひのこ」で炎エネルギーをトラッシュすることで、ガオガエンVの「グランドフレイム」でつけることのできるエネルギーを用意することができます。

 正直、博士の研究や、逃げるエネルギーでトラッシュに炎エネルギーが送られることが多くあるので、ヒバニーはなくても問題ないカードです。

 強いて言えば場に出てると可愛い、倒されやすいのでバトル場にいるとエンテイの起点にできるのが強みでしょうか。



マルヤクデ系統

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 ヤクデ: 3、マルヤクデ: 2の配分。

 ヤクデも1エネから動ける使いやすいポケモン。

 マルヤクデの「やきこがす」で、やけど込みの70ダメージと、「ヒートクローラー」の140ダメージで大抵のポケモンを倒せる火力が出るので、ガオガエンVが場に出せず、溶接工と炎エネルギーをもっているなら、マルヤクデに溶接工を使っても良いと思います。

 ギャロップの「かけぬける」と合わせて「ヒートクローラー」でサイドをたくさん取っていく動きも強力なので、序盤の方にヤクデを出せれば育てておいて損はないポケモンです。

 エネルギーは多いですが、エンテイと違い140ダメージを条件無しで連打できること、ガオガエンVと違い取られるサイドが1枚であること、採用枚数の厚さから場に出して育てやすいなどのメリットがあるので、育てられるのであればどんどん育てていきましょう。



炎デッキのプレイング


 炎デッキはできれば後攻を取りたいデッキですが、先攻でも問題ないです。

 ポニータの「ちいさなおつかい」で最初から山札を圧縮していって、ポケモンやトレーナーズを引きやすくする、ということは先攻後攻変わらず絶対にそうしなければいけないからです。

 なので、先に「ちいさなおつかい」を使える可能性のある後攻を取る方が強いと思われます。


 しかし、ポニータ以外のたねポケモンは1エネで動けるポケモンがほとんどですが、ダメージを与えることしかできないので、配分的にポニータ以外の1エネポケモンでスタートする確率が高い為、先攻2ターン目で確実に「ちいさなおつかい」と言えるように準備のできる先攻を取っていくのも良いでしょう。

 炎デッキで先攻と後攻のどちらを取るかは、プレイヤーの考え方によるところが大きいので、自分は『どちらを取っても弱くない』と、表記しておきます。


 基本的な動かし方や各ポケモンの使い方などは、各項目を参考にしていただければ良いと思います。

 まず、最優先でやることは、

ポニータの「ちいさなおつかい」を宣言する。

 この一点に尽きます。あとはポケモンやサポートを引いて頑張っていく以外に言えることはありません。

 エネルギー転送があるので、それも山札圧縮の手助けをしてくれます。

 また、それと「ちいさなおつかい」があっても上手く手札が噛み合わない時は、クラッシュハンマーを使って、相手の展開を遅らせて時間稼ぎをしましょう。


 また、溶接工についてですが、デッキに1枚しか入ってないこと、ポケギア3.0が入っていないことから、その溶接工を手札に加える為の手段が事実上存在しないので、『引けたら強い』以上も以下もないカードです。

 なので、当たり前ですが、溶接工に頼るようなプレイングは間違ってもしないようにしましょう。


 炎デッキにもっておくイメージとしては、『全員がサブアタッカー』です。

 その豊富なサブアタッカーたちを適した場面で使っていけるかどうかが、炎デッキの勝負の行方を握っています。



おわりに


 自分なりにVスタートデッキ同士の対戦における炎デッキについて考えてみましたが、いかがだったでしょうか。

 炎デッキは各ポケモンが強く、使い分けの難しい面白いデッキなので、皆さんも炎デッキで遊んでみて、プレイング力を鍛えてみるのも良いと思います。

 また、Vスタートデッキで遊ぶことを考えている方の参考になれば幸いです。


 Vスタートデッキバトルイベントについて↓



 今回の記事は以上となります。ありがとうございました。




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