社内共有事例(ナレッジ共有事例)のすすめ
企業において、「情報の共有」と「ナレッジの共有」は非常に重要な要素です。しかし、企業が規模を拡大するにつれて、これらの共有は困難になる傾向があります。特に部署を越えた「ナレッジの共有」はなかなか実現しません。なぜなら、データや事実の形で存在し伝達しやすい「情報」とは異なり、経験や洞察からまとめられた知識である「ナレッジ」は非常に伝達しにくいからです。
しかし、営業やマーケティング、商品開発などの分野では、このナレッジ共有の質が成果に大きな影響を与えます。
そこで、おすすめしたいのが「社内共有事例(ナレッジ共有事例)」という手法です。
社内共有事例というのは、社内でのみ公開される事例のことです。一般的な事例(導入事例、顧客事例、成功事例)とは異なり、競合他社の話やネガティブな要素、本質的な成功の要素、営業的な駆け引きなどを含めて包み隠さず公開し、より現実的、本来的な状況や課題、成功要因を把握できるようにしたものです。
例えば、ワークフローシステムの一般的な導入事例の選定理由に「ペーパーレスとコスト削減を実現できるから」と書いてあっても、それは本質的な選定理由ではないのかもしれません。本質的な理由は「担当者が社内の業務フローそのものを変えたいと思っていて、それをシステムの導入にかこつけて変更できること」であって、営業的な観点からみると「その情報を営業担当者がクライアントの信頼を勝ち得て引き出し、手助けしたこと」だったのかもしれません。
社内共有事例ならば、この例にあるような本質的なことや現実的な状況をその背景もふくめ記事として掲載することができ、ナレッジの共有を図れるのです。
社内共有事例には、以下のようなメリットがあります。
ナレッジの共有
社内共有事例は、経験や洞察に基づいた知識や知恵を共有できます。部署間やチーム間での情報共有を通じて、組織内のナレッジの格差を埋めることができます。
現実的な状況の把握
社内共有事例では、競合他社の話やネガティブな要素、成功の本当の要素なども包み隠さず表現されるため、現実的な状況を把握することができます。
課題解決とその改善
過去の課題や問題点を社内共有事例として共有することで、再発防止策や改善策を考えることができます。業務の効率化や品質の向上につながります。
部署間の連携と協力関係
社内共有事例を通じて、部署間の情報交換や交流を促進できます。組織全体の一体感が醸成され、チームビルディングにも貢献します。
以上のように、社内共有事例は企業内のナレッジ共有の課題を克服し、効果的なコミュニケーションと協力関係の構築に役立つ新しい手法と考えます。ぜひ活用してみてください。
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