編集者が専門家を嫌う理由。
皆さんが知らないこと書きます。自分はあちこちのウェブメディアで記事を書いてますが、どのメディアも書き手不足で困ってます。一部でなく大手メディアを含めた全部です。
大手メディアですら書き手不足で困ってる理由は、書きたい人と書いて欲しいメディアのマッチングがうまく行ってないからです。記事を書きたい人は多数いる一方で、専門家は文章が下手で編集者から徹底的に避けられてます。
■書き手不足という現実
書き手不足にあらゆるメディアが困っているのは事実で、血眼で探していると言っても過言ではありません。同時にその候補になりうるはずの専門家は編集者から嫌われている……。想像や伝聞ではなく、実際に多数のメディアと取引があって、直接そんな状況を見聞きしているため断言できます。
自分が執筆指導をしている理由はそのマッチングのズレがビジネスチャンスだからです。専門分野があって執筆能力があればどのメディアでも歓迎されます。大手メディアがゼロから執筆者を育てるのは困難であるため、メディア「シェアーズカフェ・オンライン」では専門知識はあるが執筆経験がないという人を育てています。なんで執筆指導をどのメディアもやっていないのか? それは面倒で難しいからです。
結局必要とされる書き手は専門知識と執筆能力、両方を兼ね備えた専門家ということに。うちのような零細企業が大手メディアと以下の様なコラボ連載を行える理由は、執筆指導の体制が整っているからです(いずれも企画協力、シェアーズカフェ・オンライン。今後さらに増える予定。)。
専門家のイロメガネ - ITmedia ビジネスオンライン https://www.itmedia.co.jp/business/series/13664/
「しくじり先輩」から、いま悩める女性たちへ | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン) https://president.jp/category/c02521
主宰する執筆塾「ビジネスライティング勉強会」では、執筆指導と発表の場の提供、要するにインプットとアウトプットを組み合わせた場の提供を始めます。おそらく国内でこういった取り組みは他にないでしょう。分野を問わず専門家、士業、フリーランス、経営者、広報、ライター、編集者と幅広く対象にします。
独立している人はもちろん、独立したい人も会社員として働く人も対象です。記事を書くことで読者に価値を提供して下さい。そして自身の専門性を証明して、信頼度を上げてください。働き方も業種も関係なく、記事を書くことで個を確立することが出来ます。
■記事執筆のメリット
私はつい先日Yahoo!ニューストップに記事が掲載されました。過去記事がきっかけで、先日は日本テレビのスッキリに出演しました。日経BPから書籍出版もしています。自社メディアはヤフー!ニュースに配信もしています。来年で独立10年目ですが、今まで食えてきた理由は記事を書いて仕事を獲得してきたからです。そのテクニックの全てとアウトプットの場、両方提供します。
情報発信で得られるものは多数あります。売上、人材、信用、知名度、ブランド……何かが足りない人も企業も、記事を書くことであらゆる不足を解消できます。発表の場もセットで提供します。個人ブログでは中々読まれませんので。ウェブの執筆から書籍出版まで繋がるようにサポートします。
いくら実績があってもファイナンシャルプランナーみたいに節約とか保険の記事を書きたい訳じゃない、という方もご安心を。運営するメディアでは、各種士業、専門家、大学教授に2013年がら執筆指導をしています。結果としてTV、ラジオ、雑誌、出版、本業の集客と、多数の実績を獲得しています。
SNSのフォロワーが1,000人も居ない、ブログなんて誰も読んでくれない、と嘆いてる人はウェブメディアで記事を書いて下さい。数万PV、数十万PV、場合によっては数百万PVを1本の記事で獲得できます。書いた記事が読まれて仕事に繋がる流れは、専門家として最もスマートで理想的です。
ただし、その道のりは楽ではありません。書き手としてもプロレベルに短期間で育て上げますので“鬼の執筆指導”です。でも執筆テクニックは一度覚えれば一生使えます。今はYouTubeで動画、インスタグラムで写真が全盛のように見えますが、テキストだらけのYahoo!ニュースは今でも月間150億PV以上です。
■体系化されたノウハウの難しさ
大手メディアの編集者さんと話していても、読まれる記事の認識はみんなほぼ同じです。じゃあ何が難しいかというと、それを“言語化すること”です。出来上がった記事のダメな所を直せても、読まれる記事の書き方を体系化して教えるのはホントに難しいわけです。
例えば、漫画家が編集部からこれだけ手間暇をかけてもらえる理由は、ヒットした時のリターンが爆発的に大きいからです。最近ヒットした「鬼滅の刃」という漫画は、発刊中の18巻まで全てが百万部越え。アニメやグッズも大人気です。経済紙のコラムは記事がヒットしても出版社はそんなに儲かりません。なので指導もしません。
たまたまセンスがあって書ける書き手をスカウトするだけです。なので、専門知識を持っていても執筆能力の無い書き手は永遠に書くチャンスはありません。編集部も良い書き手は居ないか、と探し続けることになります。
執筆で出来ることはたくさんあります。知名度や信頼度のアップ、ブランディング、集客、原稿料の獲得、継続的な顧客とのリレーション獲得、価値観の伝達、コストゼロの求人募集、等々。受け身で取材を待つのではなく、自身から積極的に情報発信するメリットは極めて大きいと言えます。
■専門家はSEOよりWPOを目指せ
SEO(検索エンジン最適化)は、特定ワードにおいて自身・自社のサイトが引っ掛かるようにすることですが、「Web Presence Optimization」という考え方もあるそうです。自社サイトに限らず、ウェブ上のあらゆるサイトで自身・自社が言及されている状況です。私の場合は、名前や会社名で検索すると公式サイトに加えて連載をしている多数の経済メディア、過去に寄稿した新聞社、Amazonの書籍のページ、インタビューを受けた商工会議所等のページがヒットします。そのほとんどが受け身でなく積極的に情報発信したことで露出に繋がったものです。
私はあくまでファイナンシャルプランナーなので、企業法務や企業会計は決して専門ではありません。それでも執筆メソッドを駆使すれば、ビジネスパーソンに興味をもってもらえる記事は書けます。一方で、会計士や弁護士のようにどんなに知識があっても執筆ノウハウがなければそのような記事は書けません。
つまり読まれる記事、面白い記事は専門知識だけでは書けないわけです。専門家の書く記事は編集者に最も嫌われている、と書いた通りです。必要なことは専門知識と執筆能力の掛け合わせです。勉強会ではこのような執筆メソッドを一切隠さずに教えます。
せっかくインプットをしても発表の場が個人のブログだけでは宝の持ち腐れです。執筆を学んでインプットを文章の形にする、それを多くの人に読まれる場所で公表する、という形でコラボが出来ればと考えています。
勉強会で教えることは、専門知識を記事の形に、つまりコンテンツに変えるテクニックです。専門知識があることと良い文章が書けることは比例しません。それどころか、専門家はつまらない文章を書く人種として編集者から毛嫌いされています。
■専門家の限界
実際、専門家で自らコラムや本を書いている人はごく一部です。特にビジネス書の8割はゴーストライターです。これは噂話ではなく、実際にブックライティングをやっているライターや書籍の編集者から聞いた話です。自ら文章を書ける専門家は極めて希少です。ここでいう専門家は税理士とか弁護士のような分かりやすい専門家だけではなく、他の人より秀でた能力や知識を持つ人、全てが該当します。
専門家として、さらに個を確立するには? あなたにお願いしたいと言われるには? 検索で偶然ひっかかって比較検討され、安いからと価格で選ばれるようなコモディティ化、商品化を避けるには?
答えは「記事を書いて情報発信する」しかありません。記事を書いて情報発信する、これは仕事をする上で万能のやり方です。唯一のデメリットは誰でも出来るわけではないという事。そのデメリットを解決するのがウチの勉強です。
中嶋よしふみ FP&ウェブメディア編集長、ビジネスライティング勉強会オーナー
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