2003年B'zの渚園、親に内緒で行った罪悪感と振り返れば青春だった話
幻のようなMeet&Greetの体験から1ヶ月後、今度は電車を乗り継いで渚園の会場に向かう私がいました。そんな私、お金がないのを理由に日帰りできる距離ではないのに…その日の宿をとっていませんでした。
待ち合わせ中、声を掛けられる
渚園の最寄り駅に着いた時からずっと雨。私は駅の外で雨宿りをしながら同伴者を待っていました。すると偶然隣に居た大学生から声を掛けられて。
「渚園行く人だよね?ライブTシャツとか着てないの珍しいね!」
珍しいかはさておき、この時とある事情で私はライブTを着ていなかったんです。で、お互いなかなか同伴者が来ないので、その間B'zトーク!
となれば。
私は話しますよね。先月起こった奇跡のミーグリエピソードを。そしたらめちゃめちゃ驚いてくれて。さすがの私もポラロイド写真は持ち歩いてなかったけど、それを携帯で撮った写真があったのでさらにそれを見せたら、
「その写真、俺に写メで送って!!」
と言われ私もすんなり了解してメアド交換。
その後お互い同伴者がやってきたのでお別れしましたが、このメアド交換がきっかけで後に彼らとは同じ場所で夜を過ごすこととなります。
渚園での同伴者は・・・
渚園での同伴者も春美でした。お互いチケットを取り合っていたのかな?詳しいことは忘れたけど春美とは先月から2回目の参戦です。
私が落ち込んだ理由
渚園に入り、チケットに書かれているFブロックへ。ちょうど真ん中くらいのブロックでした。ブロックを確認してから春美はグッズを買いに行きましたが、私はブロック内で待機。実はこの時、私はすごく落ち込んでいてグッズ売り場の長蛇の列に並ぶ気力がなかったんです。
その理由は、親に内緒できたから。
Meet&Greetの話の時も書きましたが、当時私は浪人生。さすがにこの立場で2ヵ月連続ライブに行きたいとは親に言い出せず…ましてや遠征…でもどーーーーしても渚園に行きたかった私は、下宿してる友だちの家に泊まりに行くと嘘ついて、親に自宅から1番近い駅まで車で送ってもらってたんですよね。(ツアT着てなかった理由がコレ)
それの罪悪感がブロックに入ったあたりから急に沸いてきて、さらに雨に打たれて辛いのとが相まって、
「なんで私ここにいるんだろう…」
と、ブロック前方に陣取りする気力もなく空いていた後方でぐちゃぐちゃの地面にカッパを着て体育座りしてました笑。
ちなみにたまたまですがこの「後方にいた」ってのが後で功を奏します…!
相変わらずかっこよすぎるB'zのお2人
そんな落ち込んでる中、ライブはスタートしました。
すると・・・
自分でもびっくりするくらい・・・
一瞬であの感情はなんだったんだと言うくらいテンションぶちあがりました。
あの罪悪感はなんだったんだ。現金な娘ですみません。
いや本当に楽しすぎて。特に椅子がないのがよかったです。椅子いらない。もみくちゃになって騒げるのが最高に楽しかった。雨なんて全然気にならなかったし、気にする余裕もなかった。
中央ステージでまさかの最前列体験
そして驚いたのが中央ステージです。テンション低かったときに居座ったブロック後方とは次の画像の赤〇したあたりです。振り向けば最前列!!
もう、見上げれば稲葉さん!松本さん!まさか2ヵ月連続でこんな間近にB'zをみられるなんて!近すぎて、なんだか音響が響く?変な感じだった気がします。あととにかく後ろからの人の圧迫が凄まじかった。
罪悪感に苛まれてから一転、B'zパワーはものすごいです。心の底から行ってよかったと思わせてくれるライブになりました。
さて、ここからどうしよう
最高だったライブもあっという間に幕を閉じましたが、渚園に取り残された我々観客はここからが大変です。さあ、とりあえず会場外に脱出だ!と人に揉まれながらワタワタしてると、さっきの大学生からメールが着ました。
「電話したいから番号教えて!」
教えたらすぐ電話がかかってきて、
「ritoちゃんたち今日健康ランドに行くって言ってたやんな?俺らも行きたいから一緒にタクシー乗っていかん?」
そう、冒頭でもお伝えしていた通り、私と春美は今晩の宿を取っていませんでした。その代わり、割と近く?に健康ランドがあることは調べてわかっていたのでそこ行って寝ればいいや~と軽く考えており、その話を彼と会ったときにもしていたんです。
私と春美は即その話に乗り(タクシー代割り勘で安くなるラッキーって考えた)、なんとか合流してなんとかタクシーを捕まえて4人で健康ランドに向かうことができました。(あんまり覚えてないけど雨と人ごみの中で多分すごく大変だったと思う)
タクシーに乗って到着したそこは・・・
無事健康ランドに着いたはいいものの…そこは同じ考えの渚園参戦者で溢れかえっていて…受付も難しいくらいの人・人・人!なんとか受付を済ませ、混雑したお風呂に入り、行列に並んでなんとか4人で食堂のご飯にもありつけることに。
食事中はその日のライブの話で盛り上がって(特にWonderful Opportunityの振り付けで盛り上がってた)めっちゃ楽しかったなー。
ただ、寝る時が大変でした。健康ランドの本来のキャパはとっくに超えていたので、男性は毛布を渡されて廊下やロビー、トイレ前でも構わず雑魚寝!女性はかろうじて部屋の中で寝れたけど、どの部屋もすし詰め状態でその中で雑魚寝。もちろん布団はなく毛布だけ。そんなことも含めて楽しめた若かったあの頃。
次の日は
次の日は、私と春美は帰宅の準備をして、大学生の彼らはその日も渚園に参戦するということでまた会場へ向かっていきました。ちなみに、彼らは私から健康ランドの話を聞かなければ、雨の中渚園入り口前に徹夜で並ぶかその辺で野宿する予定だったらしい…若いよね。すごいバイタリティ。
今になって思うこと
今は親目線で考えてしまうので、とにかく若いころの私の行動があさはかで怖いなあと。簡単に連絡先教えるなとか、女の子なんだから泊まるところは確保してから行きなさいとかいろいろ言いたくなります、、。でも今は怖くてできないようなことを平気でできたのも若さゆえだな~。
ちなみに大学生の彼らとは、たまたま翌年の私の進学先が近かったのもあってたまにカラオケ行ったり飲みに行ったりしてました。だんだん疎遠になっていったけど、こんな出会いも青春って感じで今となってはいい思い出です。