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アリスフィクション 17章を読了しての妄言

単純な所感

これまで、ALCEの本質に迫る内容、またはクロノグラフの本質に迫る情報は3章毎に1回程度チョロっと出てくることが多かったが、この17章では今まで答えられなかった色々な内容に一気に回答し、結構の数の伏線を回収したと言えるだろう。
これまで気にすることもなかった会話中の違和感の答えが全て17章で回答されたのではないか?
キョウの介入によりカントクが動き、ネウを《ALICE fixion》として解放せざるを得ない状況に追い込まれて、ソガがそれを許可したことで、秘密を明かすしかなかったという流れか。
メタ的には一周年という区切りが良い日でストーリーもある程度完結させたいという意向もあったのだろうか…?

回収された伏線

なぜ主人公は[ALICE]に初回ログインであるはずが女王から不正ログインユーザーと判断されたのか
→ 主人公の生体情報と名前がソガの友人と一致していたため
女王は主人公をソガの友人と判断したが、主人公は初回ログイン、この矛盾点を解決できず、不正ログインと判断した。

なぜ主人公は事あるごとに倒れ、記憶を想起するのか
→ ソガの友人として関わり深い出来事に遭遇するとソガの友人アバターが自身の中で活性化し、脳内情報を上書きしようとしていた?[ALICE]の記憶復帰機能とかで。
突然流れ出した、存在しない記憶に翻弄される主人公。
そら気も失いますわ。

クロノグラフ限定起動後、ネウは「自身のリソースが強化された気がする」と話していた。なぜ?
→ おそらく、強化ではなく、解放に近いと思われる。
ソガが施した《ALICE Fixion》としての機能を制限するプロテクトがクロノグラフと接触する事で外れたのではないか

オープニングで出てくる白い子は?
→ ソガは「プロト・ネウ」と読んでいた。
ネウが完成するまでの間フォークロアを守護する目的で作成されたAIの事。しかしチセは彼女をどう呼んでいたのかはまだ不明。

ランスロットが追っていた蒼い魂食いとは?食われたフェルメールとは?
→ キョウが使役している魂食いのひとつ。
主人公の『分解再構築機能』リストラクチャーによってご尊顔公開。かわいい。これはランスロットxフェルメールかフェルメールxランスロット創作が捗ります。ありがとうございます

残された疑問

反《女王》組織の全体像
ソガの友人の名前、その人のこと
チセのこと
プロジェクトワンダーランドについて
ソガの過去
反《女王》組織テンペストの全体像
結局、ソガの友人、チセはどこにいるのか
カントクとは何者?
[ALICE]の前身AI、シャーロットについて
始まりの14人について
または、WMのフレーバーメッセージについて、(帽子屋、フォークロアの権利について詳しく)

キョウ、カッコ良すぎ問題

物語が進展のはいいとして、それはそうとキョウが悪役として成り立ちすぎて怖かった。
私の個人的な偏見だと、もしかして声優さんは「山寺宏一」さんではないのか?と思うほど「頭のネジが飛んだ、どうしようもない自信家」のイメージにハマる様な言葉遣い、イントネーション、時折入る語尾の喉声、声を聞くだけで、自分はこのキャラと反発するべきなのだと分かるオーラを醸し出せるキャラと声優さん、尊敬します。
そして明かされる、難病患いと臆病な性格、武蔵の指摘もあった通り、これまでの発想が自身の掲げる理想と矛盾していることから、どこかで履き違えた力ある一般の学術者味がしてよかった。

カントクの正体について

イベントストーリー「THE Movie ~クラシック・シネマ・パラダイム~」が主人公との出会いで、その場にいた記憶を削除するなど、通常のアバターやフォークロアではできないようなことをしていた。
そして17章。急にネウのそばにバックドア開けて入ってくるわ、ネウの容態を弄くり回すわの飛んだ調子者だが、それを見たランスロットが「見たところフォークロアではない」と発言していた

カントク、純粋なフォークロア説はここで否定された

では、カントクは何者なのか・・・?
私的には、「始まりの14人」の中のひとりだと考えている。

理由1:
キョウ自身が隠していた秘密を知る主治医とアイツから、キョウとの関係が深いと推測できる。

キョウはソガと同じく、反《女王》組織の一員だった
→ 女王の在り方について疑問を抱いていた。

理由2:
ソガの友人とチサの行方さえ把握しており、主人公を手伝っていることを知っている発言
→ 恐らくソガが知らない情報まで把握しており、それだけの情報収集をすることが一般アバターにできるようには考えられない

理由3:
ソガの匂わせ
今までで主人公が不可解な力によって支援を受けたのは、カントクのみ。

理由4:
普通のアバターはバックドアなんか仕掛けません
バックドアはあくまでもシステムの脆弱性を突いて、再度システムに接続する際に使用するものなので、システムの脆弱性をつける能力、または、それを把握できる立場にあったと推測される。

少しメタ的な発言をすると、
第1回目の生放送ミニにて発表された高難易度クエスト「ラビリンス」のナビゲートキャラがカントクだったことから、
本来は、ラビリンスで一度出会って、シネマイベで記憶消されて、17章に行く算段だったのかも知れない。
いや、ラビリンス→シネマイベ→17章?わからん


なぜ、アリスフィクションのテーマソングが「非現実逃避」なのか

ALICEという空間自体は、現実から逃避するために生まれた仮想空間であって、「現実逃避」するための場所。でも、自身を脅かす色んな事件や、陰謀に巻き込まれるし、ALICEを統治する《女王》に抵抗したり、現実とさほど変わらない、むしろ苦しい展開になることで、

  • 非現実逃避(世界が変わっても、諍いや苦しみから逃れることは出来ない)という皮肉

  • 非現実逃避(現実逃避する空間で、現実を逃避せず立ち向かう)という覚悟

2つの意味がかかっている印象を受けた。

結局クロノグラフってなんなの?

[ALICE]内で使用できるチートツール。
現時点では、3つの機能が公開されている。
とりあえず、起動ログを辿ろう

クロノグラフ所持者(主人公)にネウが接触して発生

コネクタのアクセスを確認
シークレットモードを解除
アバター生体確認-マスター認証クリア
機能承認シークエンスへ移行
セーフティロック解除-認証クリア
自動認証機能解除-認証クリア
基本機能解除-認証クリア
第一特殊機能解除-認証アンクリア
特殊機能承認シークエンスを中断
ガーディアンモード継続中によりマスター保護命令を優先
《クロノグラフ》限定起動

アリスフィクション Chapter1 Ep.1より

ここで主人公の持つ懐中時計がクロノグラフであることが明かされ、
限定的に起動できることを確認した

知らないものに思わず触れてしまう救えない主人公

クロノグラフ保持者(主人公)が記憶情報と接触

機能認証フラグを確認。
特殊機能承認シークエンスを再開
機能解放フラグ-種別特定完了
第一特殊機能解除-認証クリア
第一特殊機能解除シークエンスを開始
マスターの安全保護のため フォークロアを強制招致
第一特殊機能認証確認-ベリファイ開始
情報ベリファイ完了-第一特殊機能解放開始

アリスフィクション Chapter2 Ep.5より
バックドアを作れてしまうクロノグラフとは一体・・・?

第二特殊機能認証確認-ベリファイ開始
パスワードの確認ができません。
状態固定機能アーカイブ』を制限付きで解除しました──。

アリスフィクション Chapter10 Ep.5
Chapter11 Ep.1より

対象にしたものの現在の状態をセーブする機能を獲得
パスワードがわからないため、限定解除のみ
パスワードがあればより上位の状態固定機能アーカイブが可能であると推測できるが、どれほどなのかはわからない。

ネウ:分解再構築機能リストラクチャー
パスワード『FIXIONフィクション』・・・!

パスワード確認。
『分解再構築機能』リストラクチャーを解除しました──。
『分解再構築機能』リストラクチャー、起動──。

アリスフィクション Chapter17 Ep.3より

対象をアニマ単位で分解、再構築する機能。記憶情報に触れずとも発生していたことから、カントクがネウに何らかの仕掛けをしたと考えるのが妥当か。

これから期待すること

オープニングで提供された主人公の謎が大体明かされたことから、この後のストーリー展開として、反《女王》組織イクリプス主体で女王へのパス獲得や、クロノグラフの機能解放、どうやってALICEが作られたか、新たな出会い、新たな敵との邂逅などが予想される。
その中でも私は、各キャラクターの深掘りしたストーリーにに対して、期待したい。
これまでも、知りたいことが多すぎて、何から知るべきかわからないことが多々あったが、ある程度、世界観が掴めてきたこのタイミングで、アンデルセンの過去とか、ヒポクラテスの過去とか、あるいはアンドロメダと モモチとの2度目の奇跡について、詳しくやるとかあれば、もっとアリフィを楽しめるのになぁとちょっと思った。


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