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【大阪中之島美術館】重なりしろを考えるグッズたち【デザ恋】

みなさんこんにちは、バイスリーの水田です。

現在、大阪中之島美術館で開催中の『デザインに恋するアート♡アートに嫉妬するデザイン』。本展覧会のメインビジュアルやグッズなどはバイスリーが担当しています。今回は、前回の記事で触れることができなかった、図録以外のミュージアムグッズをご紹介します。


グッズに込めた想い

前回ご紹介した展覧会図録は大阪中之島美術館と共同制作したもので、これから紹介するグッズは美術館内のミュージアムショップ『dot to dot today』との共同企画で誕生したもの。

グッズ制作において大切にした点は、「普段使いしやすい」「持っているだけで気分が上がる」ことはもちろん、「展覧会の体験を形として残す」役割を持たすため展覧会コンセプトとリンクさせている点です。
どのグッズも共通して、“境界”を意識させたり、“重なりしろ”を楽しめたりするものとなっています。

また、比較的お求めやすい価格に設定しているので、お値段以上に満足いただける内容となっています。


使い方は様々 | フレークシール

メインビジュアルに登場するモチーフ10点をフレークシールにしました。
中にはメインビジュアルに登場していないナゾの新キャラもいるので、ぜひ探してみてください!

透明のスマートフォンケースをお使いの方は、背面に複数枚セットしてもオシャレです。
シールを封入しているビニールケースは丈夫なので、ペン入れや小物入れにも最適。

ここだけの話……

このフレークシール、実は封入作業はバイスリーで行いました。
ショップで売られる際の見た目がよく見えるよう、シールの並び順や間隔にもこだわっています。
小さいフレークシールは少しの揺れで傾いてしまうので、作業にはかなりの集中力が必要でした。



“小さな旅”のお供に | アクリルキーホルダー

こちらは、展覧会のコンセプトがギュッと詰まったアクリルキーホルダー3種です。
ワイヤーリングを採用しているので、どこにでも簡単に取り付け可能。鍵や鞄につけたり、旅のお供としていかがでしょうか?

ちなみに、私は既に全種購入済みです(笑)
自転車の鍵につけようと思っていたのですが、アクリルに傷がつきそうなのでまだ迷い中……。

こだわりの先には……

こちらのアクリルキーホルダーも、バイスリーで封入作業を行いました。
(納期と費用の関係でそうせざるを得ない状況になってしまったため、フレークシールとは少し事情は違いますが)
また、二重リングやワイヤーリングといった資材の調達もバイスリーが行いました。

リングと一口に言っても種類やサイズは様々。特に二重リングは、直径が1mm変わるだけでもかなり印象が違ってくるんです。
身に付けて楽しむものなので、見た目に影響する全体のサイズ感は慎重に決めました。
たかがリング……かもしれませんが、デザインは細部に宿るともいわれるのでこれも大切な工程のひとつです。

仕様が決まればあとはそれぞれのパーツをセットしていくわけですが……これがまた大変な作業でした。
アクリルモチーフを二重リングに通す作業が想像以上に果てしなく、指の力は奪われ続け、結果一日がかりの作業となりました。

それ以降も指の痛みはなかなか引かず、普段はパソコン作業なので思い通りにマウス操作ができず辛さはありましたが、美術館のショップに並ぶ嬉しさと期待感を考えるとそんなものはすぐに気にならなくなりました。


重なりしろを楽しめる | ポストカード

こちらは、アンバランスな形がクセになるポストカード5種です。
お好きな組み合わせで重ねると、メインビジュアルを再現できるようなおもしろい仕様になっています。

通常のはがきとは形状が違って気分転換にもなり、いつもより自由に言葉が書けるかもしれません。
もちろん、壁やメモスタンドなど飾りとしても可愛いです。

※こちらは定形外郵便物に分類されるので、実際に郵送する際は気をつけてください。


境界が揺れ動く | バタフライピーティー

レモンやライムなど、酸性の果汁を加えるとお茶の色が青から紫へ変化するバタフライピーティー。
その様子は、まるでデザインとアートの境界線が揺れ動いているようです。
きっと、あなたのティータイムを彩ってくれます。図録を読みながらいかがでしょうか?


デザインとアートを行ったり来たり | デザインとアートの重なりしろを考えるフローティングペン

展覧会のキーカラーである緑と紫の2色展開となっています。
軸はスケルトンで、なんともスタイリッシュな仕上がり。
左右に傾けると、「めだま(バイスリー内での呼称)」がゆっくり動いてくれます。

インクは黒色でクリップも付いているので、普段使いにも向いています。


以上、5点のミュージアムグッズをご紹介しました。
気になるものはありましたか?

今回は、普段のお仕事ではできないグッズ制作に携わることができ、とても嬉しく思います。
平面的な印刷物に触れる機会は多いですが、キーホルダーやペンなど形あるものを作ることはあまりないので、私にとって貴重な経験となりました。

実際に私がショップへ行った際、グッズが陳列されている様子や他のお客さんがグッズを手に取っている場面を目にしたときは「自分たちの作ったものが、直接みんなの手に届いている……!」という喜びがこみ上げてきました。

作り手としてこのことを当たり前とは思わず、今後のお仕事に活かしていきたいと思います。

これらは、大阪中之島美術館のミュージアムショップ『dot to dot today』にて販売中です。
会期中にしか手に入らないレアグッズたちなので、迷っている方はお早めにお買い求めください!

※商品の在庫状況は日によって変動するので、お買い求めの際はご注意ください。

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