野良猫腸戦日記 原作⑤
五章 退院
一月七日の回診で、先生から思わぬことを口にされる。
「野良猫君・・・数値がほんの少しだけ下がったから、退院して自宅療養はいかがかね?」
数値が下がったといっても、十八くらいあったCRPが十六に下がっただけだった。
「え?いやです。帰りたくない。」
野良猫の抵抗もむなしく、我が家へ強制送還された野良猫であった。
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