野良猫腸戦日記 原作③
三章 監禁
「外科のカワイだ。私は天才だから博士と呼べ。」(あー、こいつもおかしいんだな・・・)
野良猫はとりあえず、今までの経過を話す。
「なるほど、では、ちょっと触るよ。」と、腹部を触っていた博士は、急に険しい顔になり
「君、今すぐCT検査だ!急げ!走れ!」と、フラフラな患者に無理難題を押し付けてきた。
何とか検査が終わり、診察室へ戻ったのだが・・・ここで予想外の答えを聞くことになる。
「野良猫くん、落ち着いて聞きたまえ。君の腸間膜とリンパ節が破裂寸前まで腫れている。ふつうは腫れていてもCT検査では分からないのだが・・・即緊急入院だ!」
「まじか・・・」
「そう、落ち込むな・・・十日ほど絶食して点滴で様子を見よう。」
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