醍醐そのものが先切りされてしまう!フェニックス2年連続最下位の危機
個人的にはフェニックスファンではあるが、このチームは果たしてセミファイナルに残るだけのMリーグにおいて実力を持っているのか?という疑問がずっとあった。
先週の試合前にも、フェニックス2年連続最下位あるかもしれん。と思わずつぶやいてしまったくらいだ。そこで今回は疑問に思ったシーンをいくつかクローズアップして改めてまとめて書いてみたい。
さてところで、麻雀に限らず物事には必ずコインの表があれば、裏があるように、レトリックによって如何様にも己の意見を正当化することは可能である。
ものは言いよう。あらゆる事柄に対しても詭弁を弄することは十分に可能である。越山が苦し紛れのレトリックを駆使して、言い訳を一生懸命していたのも記憶に新しい。
しかし結局はプラス面とマイナス面を冷静に鑑みて、リスクとリワードを総合判断し、その状況に最もフィットした判断が下せるかどうかが一つのカギになる。
まずは改めて1月8日 醍醐が炎上した南四局、3着目、メンホンで2位へは視野が確実に入っているシーンにフォーカスしたい。
まずは動かすことのできない事実をいくつか列挙する
■チームは8位であった
■南四局、3着目、
■試合日1月8日 まだまだ試合数は十分ある
■メンホンで2位逆転は十分射程内である
■日向へ12000を振り込んでも、寿人は箱下、着順が下がることはない
つまり客観的に見た時、リスクを引き受けるべき条件が勢ぞろいしていたと言っても過言ではない。リスクに見合うリワード、見返りが十二分にあった。
仮に2着だったとしても順位点含めれば
リスク -12000 << リワード +28000
遥か遠くにはTOPを跳満で捉えれば、着順点含む+72000のリワードもかすかに見えていた。
ところがだ、リスクとリワードを比較し、総合判断として醍醐は3着受け入れが正着だと言い張るのである。いかに彼のバランス感覚が慎重で守備よりかがわかるエピソードだと言ってもいい。例えばこれがチーム快走し、順位に余裕があった2月2日の小林剛の南四局であれば3着受け入れは正着だろう。何の問題もない。
すべては状況に応じて何が正着かは変化する。
更に言うならば、エンタメとしてもここぞいう大逆転チャンスに一発を狙わない醍醐の弱腰に興ざめしたのも否めない。はっきり言ってしまえば、遅くて弱い上に 醍醐の麻雀はエンタメとしてもおそろしくつまらないのだ。
この状況で3着受け入れが正着だとする雀士が強いわけがないと当noteとしては結論を下していた。よって一時期、太と醍醐のポイントが横並びになっても、醍醐はポイントを落とすのではないかという予測は立てていた。
下記の醍醐シリーズnoteをご覧いただいてもわかるように。ここまである一雀士の弱さについて徹底特集することなどまずこのnoteでは他に例はなかったようにこれは決して後知恵でない。
そして、いよいよ一昨日の最終盤においても、相変わらずのっそりと自摸をし、観客の時間を無駄に奪いつつも、何の見せ場もなく見事なラスを引いて終局となった。
もし来年もフェニックスがセミファイナルに残ることができなければ、責任を取るのは醍醐にならざる得ないだろう。いや、まさかの醍醐先切りという珍説まで飛び出ているのだ。
つづいて、茅森の超凡ミスについて述べてみたい。これも当noteでわざわざ指摘するまでもないが敢えて取り上げる。親番四暗刻イーシャンテンで5巡目でリーチが来たからと言って、あっさり降りてしまった局があった。
東2局、点数もほぼ横並び、自由に演技すべきシーンであり、子のリーチは一般には満貫8000点をリスクとして見込んでおけば何の問題もない。実際子の平均打点など5000~6000点前後であろう。
一方リワードは48000点からドラ含みでもありトイトイ三暗刻で18000点が見込めた。
リワード +18000~48000点 >>> リスク -8000点
ノータイムで5S切り一手だろう。
攻めるという以外に正着などありえない。結局、簡単に降りてしまった茅森は猿川から18000出上がりを逃し、そのまま最下位へ沈むことになった。
さすがにこれは結果論ではない。もしふつうの選択をしていればこの試合、TOPを獲得して+60ポイントは持ち帰っていただろう。それが茅森はラスでこの日を終えている。つまりこれだけで都合100ポイントを簡単に損じている。
ちなみに当noteが結果論協会の一員でないことは、下記のnoteを見てももらってもわかると思う。もし結果論に引きずられるならば下記の如き視点はまず持てない。
結果論者なら伊達ちゃん神回避すごいで終わりとなる。
最後に東城レビューになる。南3局、TOP目親番タンヤオ、赤の聴牌が入った場面。
問題はドラが發であり、中盤を過ぎてもただの一枚の姿を見せていない状況。おまけに面前派の亜樹がソウズを2副露し、余った3sが出てきたところであった。
亜樹がソウズを2副露し(かなり珍しい)、ホンイツかチンイツかはわからないが、ドラがらみの最低、満貫の聴牌の入っていると見積るのがふつうだろう。亜樹は持ち点+1600であるためにまずこの手は引かない。
たしかにここでリーチをかけて7700や12000を上がって、リードを広げてTOPを盤石という東城の発想もわからなくないが、亜樹に満貫を振り込めば順位点を考慮すれば
リワード +12000 << リスク -48000
となる。もし伊達であったならば、当然ダマテンを選択し、四暗刻聴牌から降りたように、ドラの發かソウズを自模った時点で降りるという選択は間違いなくしていたはずだ。
あの場面でまず絶対にリーチなどかけない。
結局、東城はこの局、リーチをかけてすぐにソウズのあたり牌を引いて亜樹に満貫放銃し、2着目で終了した。もし伊達ならば+70近く稼げたこのゲームも、間違ったリーチ判断故に、50ポイント近く失ってゲームオーバーとなった。
実は先日もこうした判断ミスがあった。南4局TOP目でも親東城はリーチしリーチ自摸のみを上がり、岡田に満貫条件を残したためにまくられてthe engということがあった。
リーチせず流して終局で良かったと思う。
ちなみにこの時、東城はカンまでしたために、浅見から自模れば跳満確定の追っかけリーチを受けることになり、浅見が自模った瞬間TOPから崩れ落ちるピンチを自ら招く下手を打つことになった。
更に付け加えるならノーガード東城はリーチしているために浅見の満貫に飛び込んでもTOPから落ちて自動的に岡田の勝利であったのだ。この試合のリーチ判断も自らの首を絞めまくるという意味では完全に間違っていると結論してもよさそうである。
次局の岡田へチャンスを与えうばかりか、その前局でも浅見の行方によってはわざわざ東城はトップ目から下がってしまうような自らを不利にする判断をしていたということになる、
魚谷については結果的に裏目ることはあっても、そこまで酷い判断ミスのようなものもなかったように感じる。
残り10試合を切って、フェニックスは奇跡を起こしラストスパートをかけられるのか注目してゆく。