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先生、国語を頑張ってください。

高校生の頃、90分授業のうち冒頭15分をプライベートトークに使う古典教師がいた。

15分も使うくせに中身もなければ、全く面白くもなかった。

とある初夏の日の授業。
いつもの調子で、自身の自転車通勤について話し始めた。

「もうすっかり暑くなってきてね、信号で止まってシャツの裾を見ると、コバエが繊維に絡んで死んでいてね。もう夏だな〜なんて思いましたね、はい。」


そんな風情もクソもない季節の感じ方をする奴に国語なんて教わりたくない。
と心底思ったのであった。

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