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勝手に動画分析 #62「音と動きをシンプルに高めていく、その面白さ」

こんにちは、BYNDのNATUです。

BYNDではナビゲーターやTAとしてセッションに参加しています。

noteでは「週末にゆっくり嗜む動画」というコンセプトで個人的に気になった動画を毎回一つ取り上げ、4つのベース項目と1つのエクストラ項目の計5つを軸にその動画の唸るポイントを分析したり解説したりしてみたいなと思ってます。

今回は時季モノと侮れないクオリティの高さと、シンプルな面白さに溢れる干支動画を紹介します。



Morning! Fang-tastic Every day


 (via vimeo|Wild Design)




今回の5項目チャートはこんな感じです。



今回のエクストラ項目は「音と動き」


そしてそれぞれ5つの項目のショートコメントがこちら。




[LOOK:★★★]


まず一目見て感じた「シンプルで誰が見てもわかりやすい」というところ、そこがこの作品のLOOKの一番の特徴かなと思います。インパクトこそないですが、カラフルだけど少し淡い色味使いは、コミカルなキャラクターや世界観をとてもよく表していて安心して見進めることができました。


[音:★★★★★]


サウンドデザイン、かなりいいです。ミュートで見るとびっくりするほど魅力が減ってしまうので、この作品はまさに「音の作品」なんだと思います。とくに効果音の重ね方が上手い。同時に鳴る複数の音を、音量や音色、そしてアニメーション(=音の鳴るタイミング)などでとても細かく調節していて、ちゃんとどの音も耳に残るようになっているんですよね。「サウンドデザイン x モーションデザイン」のコンビネーションがとても高いレベルでまとまっている作品だと思いました。


[編集:★★★]


モーションデザインは全体通してとてもシンプルで、技術的にトリッキーだったり華やかだったりする箇所はないのですが、それでもけしてチープに見えないのは「速度感のバラエティの多さ」から来るものかなと思います。音と連携しながらとてさまざまな速度感で演出されていて、常に面白みが画面に存在しているんですよね。そこがまた作品の世界観を底支えしていて見応えもばっちり。


[構成:★★★★]


巳年の一年を楽しみましょうというテーマを12のモーショングラフィックスで表現する構成。構成自体がとてもわかりやすいので見てる側も次は何が来るのかなと楽しんで見ていくことができますね。一つ一つのモーショングラフィックスがまた絶妙な尺で、密度ありつつもサクサクとテンポ良く進みます。毎回挟まるアイキャッチのタイトルも一息つくのにちょうど良い間になっていたり、リズムがとても秀逸な作品だなと思いました。


[音と動き:★★★★★★]


まさに動画ならではというか、「動き・音」という動画の持つ二つの武器を両刀使いで十二分にぶん回しているような、そんな作品です。ポイントはやはりその二点に絞って作品のクオリティを高めていったところで、だからこそとてもストレートに良さや面白さが伝わります。作り手が「面白がってもらえる動き」をわかっているからこそ、ここまでシンプルに音と動きで勝負できるんだなと、しみじみ唸ってしまいました。




さて、以上いかがでしたでしょうか。

動画の面白みに少しでも触れてもらえたなら嬉しいです。

それではまた次回。NATUでした。

(Writer:スタッフ NATU)

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