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私のキャリアコンサルタントとしての課題

序論

私のキャリアコンサルタントとしての課題は、クライアントに寄り添う覚悟が足りないことと、メサイアコンプレックスを抱えていることです。これらの課題は、私のキャリアコンサルティング活動において重大な影響を及ぼしています。ここでは、これらの課題に対する具体的な背景と、それらを克服するための対策について考察します。

本文

私のキャリアコンサルタントとしての1つ目の課題は、クライアントに寄り添う覚悟が足りないことです。私自身がどうしても先に物事を考えがちで、クライアントの感情を置き去りにしてしまうことが多々あります。その背景には、謎解きのような感覚で「この人の問題はこういうことがボトルネックになっているだろう」と見立てを立て、常に私が主導権を握って、それに沿うような質問を投げかけ、その通りに誘導しながら、クライアントの本当の感情や願いを引き出すことができていないことがあります。

これを続けていると、いつまでたってもクライアントが納得する形での悩みの解決には繋がりません。私自身がクライアントの悩みに本気で向き合い、遊び感覚で話を聞くのではなく、自分がクライアントとどう向き合うべきなのか、その覚悟が決まっていないうちに関わろうとすると、気付かないうちに間違った方向に導き、相談前以上に悪化させる恐れがあります。

私と話すことで、クライアントの人生が変わってしまう。その覚悟がまだ足りていません。自分がまだ年齢や人生経験が不十分なのを言い訳にせず、わからないことは、わかったふりをするのではなく、とことんクライアントに向き合っていく必要があります。

まずは、目の前の人の表情や目に見えない心、感情ときちんと向き合い、クライアントにとって「本当にこの人に話してよかったな」と思えるような、「この人だから話したかったんだ」と感じてもらえるような存在になることが重要です。

知識だけではなく、本当の意味でクライアントに関わり、寄り添う姿勢。そのためには、覚悟をきちんと決める。覚悟がないままでは、クライアントにとっても私にとっても良くないです。

だからこそ、今養成講座に通っているうちは、わからないことはそのままにせず、何事にも疑問を持ちます。わかったつもりにならない。正解探しはしない。同期と比較しない。自分自身が昨日よりも人間として成長できるよう、一歩ずつ確実に積み上げていく。それをきちんと計画的に行動のタスクまで落とし込む。

私のキャリアコンサルタントとしての2つ目の課題は、メサイアコンプレックスがあることです。誰かの助けになりたい、困っている人を見捨てられないということで、つい必要以上に手助けをしたり、声をかけたりせずにはいられないことがあります。周りからは優しい人だと言われることも多いですが、自分としては少しお節介なところがあるかもしれません。

メサイアコンプレックスを抱えることになった原因としては、学生時代に誇れるものがなかったことが影響しているかもしれません。勉強や運動ではなく、人にアドバイスすることで優越感を得たいという無意識の欲求があったのだと思います。この点をきちんと受け入れ、他人を助けることが自分自身の生き甲斐にならないようにし、他人の課題に介入するのではなく、支援する姿勢を言動で示していければと思います。

また、今は比較的落ち着いていますが、20歳前後の頃は自分を認めてもらいたいという承認欲求から、独りよがりに人にアドバイスをすることがよくありました。そして、何か手助けをしたのに見返りがないと、不機嫌になるまではいかないものの、「あれ?」と感じることが多くありました。今では相手のことを尊重するようになり、その点では落ち着いていますが、人助けをしたいという気持ちは人並み以上にあると感じます。

その気持ちを対人支援の源とすれば良いですが、過剰に出てしまうと、クライアントが本来持っている自分で問題を解決する力を奪ってしまう可能性があります。どうしても困っている人を助けずにはいられない、そうしないと自分を保てないという部分もあるかと思います。

解決策としては、私自身がカウンセリングを受け、自分自身を見つめ直す時間をきちんと作る必要があると思います。カウンセリングの本質を自分で体感しない限り、どうしてもコンサルティングの問題解決思考が過剰に出てしまうことがあると思います。自分自身がカウンセリングを通して救われたという思いがあれば、クライアントがご自身で考えて行動に移し、目の前の現実を解決する可能性を信じると思います。

私自身のやり方にこだわることがあったりするので、本当に私の今の支援の形がクライアントにとって適切なのかを常に考える必要があります。正解、不正解はないとしても、私が支援して楽しいからという理由ではなく、クライアント第一主義で変わる必要があると思います。

クライアントのためではなく自己満足のために支援するのではなく、偽善的で恩着せがましいことがないよう、私自身の認知の歪みを自覚し、困っている人を助けるのではなく、目の前にいる相談に乗ってほしいという方に適切な支援をしていきたいと思います。

メサイアコンプレックスを克服するためには、自分自身の弱点を受け入れ、問題解決思考は頭の片隅に置きつつ、目の前の人を勝手にかわいそうと思わず、適切な距離感で寄り添う姿勢で相談者に対応していきたいと思います。

結論

以上のように、私のキャリアコンサルタントとしての課題は、クライアントに寄り添う覚悟の不足とメサイアコンプレックスにあります。これらを克服するためには、クライアントの感情に真摯に向き合い、自己満足のためではなく、クライアントのために支援を行う覚悟を持つことが必要です。また、カウンセリングを通じて自己認識を深め、適切な支援を提供する姿勢を磨いていくことが重要です。これにより、クライアントにとっても私にとってもより良いコンサルティングが実現できると信じています。


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