裏の目的を考えてみる
走ることを書くのもまた楽しいですね。
私も長年走ってきましたが、実は裏の目的があったんです。
ただ、好きなだけではここまで続きません。
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走ることが習慣となって20年近くになりますが、走るためのモチベーションは常に変化を続けています。
尿酸値が基準値をオーバー
平成13年、私は30歳になったばかりだったと思うのですが、健康診断で尿酸値が基準値よりかなり多く出ました。
当時は、サイコパスの先輩に翻弄されていた時期で、毎晩焼け酒を飲んでいたんです。
尿酸値と聞くと、真っ先に思いつくのが父親の痛風。
罹患したことがないので、痛さは想像するしかないのですが、ある時期、父親はとても痛がっていて、その姿を見るのも聞くのも嫌でした。
まさか、私もそうなってしまうのか。
焦った私は、食事に気をつけて、運動をすることにしました。
晩酌はやめられなかったのですが、日中は水分を多めに摂ることにしました。
そして、大嫌いなランニングを始めました。
近くの公園をぐるぐると、毎日5、6キロ走っていたと思います。
走っている姿をあまり人に見られたくなくって、夜な夜な走っていた記憶があります。
周りは知り合いも多く、冷やかされるのが嫌だったのです...
しばらく経ってから受けた再検査では基準値内に戻り、一安心したところでしたが、他にも気になることがありました。
やっぱりやせたい!
1年間で体重が5キロも太ってしまったのです。
もう走りたくなかったのですが、やっぱり元の体型に戻したかったので、しばらく続けました。
半年ぐらいかけて体重が元に戻り、安心したのですが、やめてしまうとリバウンドが怖いので、休日だけでも走ろうとしました。
でも、目的を失ったせいか、なかなか走る気になれません。
音楽最高!
そこで、当時流行り出したMP3プレーヤーに手を出しました。
音楽を聴きながら、飛んだり跳ねたり。
音飛びしない、素晴らしさ。
もう、走るというよりは、音楽を聞くために走っていました。
走るのが習慣づくと、どんどん体が軽くなり、たくさん走れるようになりました。
この頃、フルマラソンが趣味の同僚に出会い、試しに走ってみることにしました。
いやー、キツかった。
思った以上にキツかった。
30キロ前後にから地獄が待っていました。
あの地獄はマラソン経験者しかわからない地獄です。
でも、タイムは3時間台で走れました。
ここからマラソン人生が始まるのでした。
早く走ろうと思うと体にある程度負荷をかけないといけません。
今まで、音楽を聴きながら、のらりくらりと走っていたので、練習の仕方を変えないといけないと思いました。
でも、音楽を手放したくない。
悩んだ末、自分のペースに合う曲を選択して、ペース走の練習をしました。
エンヤを聞くとええんやでー
いくつかの曲をチョイスしたのですが、私のペース190BPM(Beats Per Minute)、1分間で190回蹴り出すということなのですが、なかなかいい曲がありません。
やっと見つけたのがエンヤの"Anywhere is"でした。
もう再生回数は4桁に上りました。
曲名どおり、走る時は「どこでも」聞いていました。
その後、サブ3は辛うじて達成はできなかったものの、まあ満足のいくタイムが出たので、マラソンの記録を狙うことはやめました。
英語の耳読をやってみた
その後、英語を使う必要性が出てきて、リスニングをMP3で始めたのですが、毎度のこと、眠くなるので、走りながら聞いてはどうかと思い立ち、やり出しました。
結果は上々でした。
早く走ることはできませんが、同じフレーズを繰り返し聞くと脳に定着していくのがわかりました。
聞いていたCDは、「英語は絶対勉強するな。」
フレーズは全部覚えて、英語耳は育ちましたが、話せるかというとまた別ですねー
放送大学を耳読で勉強してみた
耳読ランに目覚めてからは、走る目的が勉強になっていきました。
当時始めた放送大学の放送を全部録音して、ほとんどの講義を耳読だけで勉強しました。
それでもちゃんと4年で学位は取れたし、成績もよかったです。
ただ、走りながら数式を読み上げられても、さすがに理解ができず、砂浜に数式を書いて計算したりしていたのは内緒です。
ああ、恥かしい。
その後は、英語ニュース(PBS)とか、NHK語学とか迷走しましたが、純粋に走ることを楽しもうと原点回帰して、耳読をやめました。
やっと走ることに目覚めました
最近はAmazonでもSpotifyでもBMPに合わせたノリノリな曲がアルバムでたくさんあって、それを聴きながら走っています。
シングルタスクマンになるために。
曲を聴きながら走っているので、厳密にはシングルタスクではない気がしますが...
走るといっても、モチベーションは様々です。
私もこの20年間の変遷は、
尿酸値を下げる→やせる→音楽を楽しむ→早く走る→英語の勉強→大学の勉強→時事英語を聞く→走りを楽しむ
まあ、よく続きました。
大会は相変わらず年2、3回ぐらいは出ているのですが、コロナ禍で昨年は1回のみ、今年からはどうなるかわかりません。
瀬古さんと有森さんのオンラインランニング大会のようなものが本当にスタートするのなら、すっごく楽しみです。
新たなモチベーションとなること間違いなしです。
走ることに限らず、今回の私のように裏目的がモチベーションとなっていることは大いにあり得るので、ここを探っていくと次につながる新しいサービスが浮かんできそうです。
私は走ることで色々なアイディアを生み出してきたので、コロナ禍でもオンライン化によって、今までにない価値を届けるよう、探って行こうと思います。
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