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細部にこだわるのをやめよう
私は本を読むのが遅いです。
翻訳書は苦手です。
英文となると、さらに遅いです。
これ、全て全体像を把握しようとしていないからと気づきました。
もう細部を一気に知ろうとすることをやめようと思う。
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話をする時に心掛けていることは、まず全体像を話すこと、そして、細部を話す時に極力シンプルに話すことに気をつけています。
モノについてもシンプルなものが大好きで、意味なく飾ることを嫌います。
使わない物を置いておくことも苦手で、すぐ処分してしまいます。
極力、物を減らしたいので、複数の機能を一つで済むようなものが好みです。
例えば、スマートフォンが出てきた時に、これでビデオカメラとコンパクトカメラとMP3プレーヤーがいらなくなったと喜びました。
しかし、考え方をシンプルにするのはとてもいいことなのですが、ものをシンプルにするのは少し注意が必要です。
オールインワンものは一つ壊れると全て使えなくなるからです。
物は少なくなっていいのですが、タレブ的には脆いものとなります。
今まで色々なことを色々な人に話してきましたが、自分の思いが強ければ強いほど伝わらないものです。
これは私がしつこい性格というのもあるかもしれませんが、多分色んなことを盛り込み過ぎてしまい、大事なところがぼやけるからだと思います。
自分の関心がないことを説明する時は、ドライに、そして自分自身もよくわかっていないので、要点しか話さないです。
逆にこっちの方が伝わります。
結局、自分も相手もそれほどワーキングメモリーがないので、シンプルにしていかないといけませんね。
私は翻訳本を読むのが苦手なんですが、これは本を読む時に具体的なところばかり着目するからだそうです。
そういえば、翻訳書は文脈から内容が理解できずに迷子になることが多いです。
まあ、それほど気にはしていないんですけども、途中で読むのをやめてしまうことも多いです。
その点、耳読だと細部が流れていってしまいますので、全体像を把握するにはとても良い方法かもしれません。
そういえば、私の本の読み方は目次を読んで全体を俯瞰しようとはするのですが、その後、全体像をつかむような読み方はしていません。
どうしても最初から最後までシーケンシャルに読んでしまいます。
私は技術書が好きなのですが、技術書の読み方は目次を読んだ後に、全体をぱらっと眺めて把握して、必要なところだけ読んでいきます。
この読み方がいいのかもしれませんね。
話す時にはシンプルに伝えようとする。
物はシンプルなものを揃えようとする。
なのに、考え方は全くシンプルになっていない。
どうしても全てを把握しようとしてしまう。
パソコンのメモリーはたくさん積んでいますが、私のメモリーはとても少ない。
自分のメモリーに書き込まれた情報を、忘れないようにROM化できればいいのですが、ほとんどのことは睡眠とともに揮発していきます。
もう細部のことは捨てようと思う。
全体像だけをシンプルに記憶して、細部はまた調べればいいのですから。
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