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夕方すぴりっと
すぴりっと、と言う文字をみた。
ことりっぷ、と言う単語を思い出した。
夕方のカフェに人々が気だるさを持ち込む。
隣に座った「いかにもこれから合コン行きます!」な感じの男子大学生たちはゼミの準備がヤバいとだるそうに井戸端会議を始めた。
後ろのサラリーマン風年配男性は不動産の話をしている。
中年女性はここが大衆店だと分別がなく
カフェラテのクリームが多いとわざわざ
店員を呼び出し文句を言っている。
夕方は不思議だ。
夜こそ人生の楽しみである若者と
夜こそ1日の試練である主婦層と
夜も昼も変わらない人々との想いを
一手に担って夜への扉を開けて行く。
夜は人と人を繋ぎ、1日と1日を繋ぐ
人にとっては夜こそが宿のように
少し冷たくなると優しくなる
移ろう味がとても好き