立ち寄る夜
立ち寄ったファミレスの喫煙席には高校生の男女のグループがいて、何をやるでもなくただ駄弁っていた。
男女の比率は男子2人、女子1人の3人だ。
私は平安顔だから、時代が平安ならめっちゃモテたと思う。俺、高校辞めたらどうなるかな?
バイトで来た客が最悪でさ。
恐らく高校というものができてから続いているこれらの会話が落ち着くと、2人の注目を引くように男の子が話を始めた。
知ってた?抗精神病薬って飲むと地獄に行く感じがするよ。
興味津々です、先生。詳しく教えて下さい。と言わんばかりに周りの2人は囃し立てた。
無垢な高校生の笑い声がした所で私は耳を塞いだ。残したいちごパフェがやけに赤色だった。