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いざ、世界一の玩具の街「汕頭(スワトウ)」へ!(後編)
バイバイワールド代表の髙橋征資です。前回に引き続き、世界一の玩具の街「汕頭」で見た衝撃の光景をご紹介します。
ナニコレ!?玩具の展示場ビジネス
工場見学に引き続き、玩具の展示場を案内してもらいました。入り口はこんな感じです。
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このアヒル的なやつは展示場のマスコットキャラクターだそうです。ウェルカム感がすごいですが、バイヤーや関係者しか入れない施設だそうです。貴重です!
中に入ると…
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うわーっ!玩具だらけ!
フロアめちゃくちゃ広いっ!!
それが6フロアもあるっ!!!
しかもこの規模で年中オープンっ!!!!
たとえて言うなら、秋葉原のヨドバシカメラの全フロアに玩具がびっしり詰まっている感じでしょうか。目に飛び込んでくるもの全部玩具です。
中にはこんなものも。
![](https://assets.st-note.com/img/1719210653519-k8e6YRUYIL.jpg?width=1200)
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とまぁ、あげだしたらキリがないグレーなキャラクターたちが、ちらほら。
※コピーは一部です。
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まだまだありますが、このくらいにしておきます。この展示場ですが、こんなビジネスなっているそうです。
汕頭にある玩具工場が展示場のスペースを借りて、作ったオリジナル玩具のサンプルを年中展示しておく。
お手頃価格の玩具を探すバイヤーが世界中から見に来る。バイヤーは気に入った玩具をカートに入れていく。
玩具にはタグが付いていて、展示場がバイヤーとサンプルを作った工場をつなげる。バイヤーと工場で商談が進む。
そうです。展示場には工場が勝手に作ったオリジナル玩具がダイレクトに並んでいるのです。これらはあくまでサンプルなので直接販売しているわけではありません。うちはこんなの作れるよ!というアピールの場です。ただ、中には版権意識の薄い工場もあるので…
グレーな工場がグレーな玩具のサンプルを作り展示場にとりあえず置いておく。
グレーなバイヤーの目にとまり工場に大量発注。
どこかの国で売られる。
といった具合です。実際にボクが行った時にも、中東系?か何人かわからないバイヤーがカートに山ほどサンプルを入れてました。どこで売られるのでしょう。香港の女人街などアジア各地で見かけるパクリ玩具もおそらく、ほとんどがここから生まれているんだと思います。
ちなみに、汕頭にはこういった年中オープンの展示場が大小合わせて10箇所ほどあるそうです。1つ見てまわっただけで目と足の疲労がすさまじかったのでこれ以上は諦めました。
汕頭の玩具事情まとめ
とまあ、こんな汕頭の玩具事情ですが、工場の数も玩具の数も桁外れで、それを流通させる仕組みまで整っていました。製造と流通は完璧です。ただ、1つ弱点を挙げるとしたら「企画力」かもしれません。展示場の玩具を見ていると、じっくりと企画・試作を練った物が少なく感じました。
周社長とHさんはこういった環境でオリジナル玩具を企画したり、優れた玩具を見つけ出し取引先に提案する仕事をしています。この人たちにパチパチトール君のサンプルを見つけてもらえて本当に運がよかったと思います。これも何かの縁なので、引き続きバイバイワールドと朝日玩具で協力し、安価なおもしろ玩具を手がけることができればいいなと考えています。
おまけ:汕頭で一番美味しかったもの
中国滞在中は毎食、周社長オススメの中華料理店を回ったので外れなしどころか、どれもめちゃくちゃ美味しかったです。「現地の人が通う本場の中華」って感じてす。そんな中でもずば抜けて美味しかったのがこちらの料理。
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粥です。しかし、粥だからといって侮るなかれ!
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ほれほれ!カニやエビがザックザックでてきます。粥というか鍋料理という感じ。めちゃくちゃ魚介の出汁がでてます。そこに右上にチラッと写っているミソ的なものをちょい足しして食すのですが、これがまた濃厚でうまい!我を忘れてがぶ飲みしました。魚介類などの食材は店頭で捌いていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1719210865852-FLCkMSl8JK.jpg?width=1200)
ちょっと汚いけど。いや、この汚さもうま味のうち!しかもこの店のすごいところは、
夜だけ営業している。
メニューはこの粥、一品のみ。(飲み物もサイドメニューもありません。粥を頼むと勝手に漬物的な小皿とミソが付いてきます。)
この一品のみで、100年以上続いている。
なんだよそれ!そりゃうまいよ!なんて店名なんだろうとググってみましたが日本語ではこの店の情報が見つからず。そんな店、ホント最高だよ!
といったところで汕頭のお話はこのへんでお開き。
(この記事は2017月年4月に公開した記事を加筆修正したものです。)