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【分解整備】Canon Autoboy Mini

Canonの単焦点コンパクトフィルムカメラ、Autoboy Miniをフリマアプリで購入。

なぜか最近これに繰り出し式テレコンレンズのついた2焦点バージョンのAutoboy Mini Tが異常な高値で取引されていて気になっていたのである。

Mini Tは以前使っていたことがあるのだけれど、機能も描写もここまでの値段で取引されるようなのカメラではなかった。

おそらくはこの記事の影響かと思われる??

ポエジックな文章と温かみのある作例写真でフィルムカメラカルチャーの盛り上がりを感じられる良い記事である。

ただ、一つ気になる点がある

これ本当にAutoboy Mini Tで撮った写真か……?

というか確実に違う写真が一枚紛れ込んでいる。1枚だけ日付が焼きこんである写真があるんだけど、Autoboy Mini Tの日付焼き込みは7セグメントだ。

あと玉ボケの写真も被写界深度的に無理があるような気がする。。

まあ別のカメラで撮った写真をAutoboy Mini Tで撮った写真だとして記事にする理由はよくわからないけども。


別の作例付きAutoboy Mini(T)記事。 


これだよこれ!

この微妙にマゼンタがかった描写こそAutoboy Miniという感じだ。

そして記事でも触れられているが、ピントがかなり外れるカメラなのである。

そしてガチピンでは素晴らしい描写かというと特にそういうわけでもない。。

強いてこのカメラの良い点を上げるならフラッシュ制御が物理スイッチなことかな。

電源入れるたびにフラッシュをオフにしたりしなくて良い。

デート機能は2019年までらしいのでデート用電池は交換せず。


と前置きはさておいてこの過大評価著しいカメラを買ったものの気になる箇所が2点あった。

①ファインダー部の汚れ
②巻き上げ音が異常にうるさい(乾いたような異音がする)

というわけで分解。

まずは見えるネジをすべて外す

フィルム室内のネジも忘れずに

ネジをすべて外して爪でひっかかってる部分をゆっくりと丁寧に外すと前面カバーがパカッ。シンプルなモナカ構造。

ファインダー部のプレートを外して拭き拭き(ゴミは取れたもののあんまり綺麗にならなかった)

巻き上げギアにシリコンスプレーを少量シュッ

前面カバーをはめてネジを締めて元に戻す。

電池を入れ直して動作チェック。

巻き上げ音も大人しくなり無事解決した。

しかしフィルムカウンターに目をやると空シャッターを切っても回転していないではないか。

カメラ分解においてありがちなことなのだが、当初の目的の不具合箇所を直して組み上げると別の異常箇所が発生しているということがしばしある。

面倒くさいけどまたバラさないといけないのかと思いつつ、試しにダミーフィルムを入れてシャッターを切ってみると無事回転した。どうやら巻き上げと連動しているようだ。

ほっと一安心。

このとき気づいたのだがこのカメラ途中巻き戻しができないのね。自動で巻き戻るまでシャッターを切り続けた。

というわけで無事復活を遂げたAutoboy Mini。

今度久しぶりに使ってみるか。

※分解は自己責任で(カメラをいじったことのない方がこの機種を分解すると恐らくもとに戻せなくなると思います)

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