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NGアバターおよび配信・録画禁止ポスター(VRChat向け)

 先日Japan Talk Roomで使用NGなアバターに関するポスターを掲示開始しました。
またそれに合わせて、以前より掲示してある録画・配信禁止のアイコンとNGアバターポスターの両方を、VRChatのワールド制作者の方向けに公開することにしました。
 使用にあたっていくつか条件や決まり事を設けさせていただきますので、ご確認ご理解いただいた上、その範疇の中でご利用いただければと思います。


使用条件について

禁止行為

・ポスターやアイコンの制作者を自称する行為
・ポスターやアイコンの再配布
・ポスターやアイコンの内容を改変すること
・ステッカー機能やアバターへの組み込みで表示や掲示をする行為
・その他の方法で、ワールド制作者以外による第三者ワールドでの掲示行為
・掲示されていないワールドで、本掲示物の内容を強要する行為

その他の条件について

・基本的にVRChatのワールドへの掲示という形での使用を想定しています
・クレジット表記は不問です
・ワールド制作者様ご本人にて、ワールド内に掲示をお願いします
・項目の中で例外がある場合は、ポスター内での改変ではなくワールド内で別途表示をお願いします
・イベント告知等でのご使用も可能ですが、ワールドと同じく主催者(あるいは広報担当者)様ご本人による使用をお願いします
・本掲示物の適用範囲は、あくまで掲示しているワールド(イベント)内と捉えています

 ご利用に際しては、上記の条件をお守りください。
利用した時点で上記の項目には同意いただいたものとします。
 また、利用状況によっては、今後上記条件に変更を加えることもありますが、その場合にはやがて捨てられる補助輪のXにて告知させていただきます。

画像は以下のものを端末等に保存してお使い下さい。

NGアバター(日本語のみ)
NGアバター(日本語・英語併記)
配信・録画禁止

(※ポスターとアイコンは、上記のものをお使いください)


内容の詳細及び解釈について


【アニメやゲームや映像作品を含む既存のキャラクター(VRChat公式の配布を除く)】

 VRChatが公式としてアプリ内のアバターの選択画面にある【パブリック】や【レガシー】に掲載している内容を除き、一律の禁止としています。
一般的に「使用OK」と認知されているキャラクターであっても、全ての可否について全てのプレイヤーが網羅し、認知しているわけではないこと。
また例外を設けることで不公平感が生じてしまう問題を避けるため、既存のキャラクターであれば一律と判断しています。


【実在の人物の写真やデータを使ったり、フォトリアルなアバター】

 上記同様に、全てのプレイヤーがその被写体からの可否について網羅し、認知しているわけではないこと。
また被写体とアップロード者とが同一であることを第三者が確認することが困難であるため、一律の禁止とします。
 悪意の第三者が他人の写真を使って作ったアバターをアップロードして「自分の写真です」と主張した場合、そうと知らずにクローンすることで被写体の人物の権利を侵害するリスクが考えられるため、こうした判断となっています。


【グロテスクなものや虫など多くの人が不快に思うようなアバター】

 これについては人によって基準が異なるため、明確な例を表すことが困難ですが、グロテスクなものや猟奇的な表現等に関しては概ねゲームや映像作品、ホラー作品等のR15以上、虫については概ね全般と捉えてください。
中でも出血表現や生々しい欠損表現については特段の配慮をお願いします。
 ただし、その場所に居る不特定多数の方によって不快のラインは異なりますので、ラインは厳しめであるとして捉えていただくようお願いします。
また、その場にいる方々が不快に感じることを訴えた場合は、アバターの変更等の対応をお願いします。


【大きな音を出して踊ったり暴れたり他者に影響を及ぼすようなアバター】

 音楽を流しながら踊ったり特定のモーションを行ったりするものや、暴力的なモーションを行うアバター及びギミック、他人を踊らせたりモーションを行わせるようなアバターの使用は禁止とします。
 すべてのパターンをここに例として挙げることは困難なため、他のプレイヤーに望まぬ音楽や音声を浴びせたり、望まぬアクションを起こさせるものは全般的に禁止と捉えてください。
また、ちょっとしたアバターの効果音に関しては、範囲と大きさなどを考慮して良識の範囲内でご利用ください。
(※広範囲に届き、会話の妨げになるようなものはご遠慮ください)


【宗教、思想、政治といった主張が極端に強いアバター】

 特定の宗教や思想、政党などについて喧伝や強い主張、あるいは強く反対や侮辱をしたり、茶化すようなアバターの使用は禁止とします。
特に茶化すようなものについて、使用する側は軽い気持ちであっても受ける側にとって非常に許しがたい行為となることもあります。
 また、人によっては好意的に感じていないシンボル等を掲げている場合、人間関係の上でのトラブルに発展することもありますので、基本的にこれらの主張やシンボルを掲げるようなアバターの使用は禁止とします。


【ネットミーム画像などを元にした悪ふざけや悪ノリを誘発するアバター】

 ネットミーム的な画像を元に作られたアバターの多くは、そもそも権利を侵害しているものが多く見られます。
また、そうした悪ふざけや悪ノリで使われるアバターは、人によってひどく不快に感じるものや不安を覚えさせるものが多く、内輪のグループの中でクローンし合ったり類似したものや関連するものに着替えたりと、悪ふざけや悪ノリが拡大するおそれがあります。
 悪ふざけや悪ノリの拡大及びそれに伴う自制の欠如や、そこから生じる配慮なき迷惑行為などを防ぐためにも、ネットミーム画像などを元に作られたアバターの使用は禁止とします。


【不正にPublic化されたり不正にクローンされたアバター】

 日本人プレイヤーがよく使っているアバターはBoothなどで販売されているものが多く、その大半は「購入者自身が使用するもの」として規定しており、公開(誰でもクローン出来る)状態でのアップロードを禁止されているものが殆どだと思います。
しかし、中には不正に公開状態のままクローンされているアバターがあり、他人から「使って良いよ」と言われてクローンしたアバターであっても、実際にはそうした不正なアバターだったというケースが多く見られます。
 また、中には他人のアップロードしたデータを不正に使用しているケースなども存在するため、販売されているようなアバターについては、制作者本人のサンプル及び、自身で購入してアップロードしたものを除き、使用しないようお願いします。


【裸または極端に露出度の高いアバター】

 裸は当然として、極端に布面積の少ない衣装(水着や下着)などの状態で過ごすことは禁止とします。
標準で布面積の少ない衣装の場合でも、周りから指摘等があった場合はアバターや衣装の変更等のご対応をお願いします。
 季節によって、夏場などは特に水着改変をお互いに見せ合うこともあるかと思いますが、パブリックな環境ではご遠慮いください。
また、明確な動物やロボット、その他人外等のアバターについてはこの限りではありませんが、周囲の方が露出度が高いと感じている場合は、同様にアバター変更等のご対応をお願いします。


【視界ジャック、迷惑なパーティクル、大きすぎる等、人の妨げとなるアバター】

 視界をジャックするようなギミックや、広範囲に影響するパーティクルギミック等、他人の視界の妨げになるようなアバター及びギミックの使用は禁止とします。
また、大きすぎるアバターに関しても同様に、他人の視界を妨げることになるため、極端に大きなサイズのアバターを使用することはご遠慮ください。

禁止行為や決まり事の意図について

 改変や再配布、ポスター及びアイコンの制作者を騙る等の行為に関しては、そうした行為によって異なる解釈や異なる記載のものが出回ってしまうと、内容への理解に混乱や行き違いが生じるおそれがあるために禁止としています。
 また、本掲示物はワールド制作者の方やイベント主催の方が自発的に使用する場合のために公開したものであり、第三者が他人のワールドやイベントで掲示し、勝手に強要することは禁止としています。
そのため、アバターへの組み込みは原則禁止としていますが、ワールド制作者の方やイベント主催の方が自身のワールドやイベント内で掲示することに関しては、例外的に問題ないと判断します。

 同様に、これらはあくまで掲示しているワールドやイベントの中を適用範囲と考えているため、これらの掲示物をもとに【掲示されていない場所】でこれらのNGアバターなどの考え方を強要するのは禁止とさせていただきます。

 本掲示物の内容に対して、ワールドやイベント側で例外としたい内容がある場合につきましては、ポスターやアイコンの内容を直接改変するのではなく、枠外に別途文章や別のアイコン等でそれと分かるように注釈や追記をしていただくようお願い致します。

本ポスター及びアイコンの目的について

 昨今のVRChatを利用した一部の配信や映像コンテンツの中に、版権キャラクターのアバターや、ネットミーム画像のようなアバターを乱用している映像や、迷惑行為に該当するような好ましくない内容及びコミュニケーション等を撮影し、それらをまるで見世物のように世に晒されているケースが散見されます。
 勿論そうでない内容の映像コンテンツや配信もありますが、不適切な内容のものを見た視聴者の方が「VRChatはそういう場所なんだ」と学習してしまい、そういった行為を模倣してしまうことを懸念しております。
 また、配信コンテンツとして注目が高まっている中でユーザーの母数自体が増加しており、それに伴いマナーの悪いプレイヤーも増えていることを受けて、今回のポスター及びアイコンを作るに至りました。

 また、それ以外にもオンラインゲーム上で公式のコラボで版権キャラクターのスキンを使用するケースもあり、それが当たり前としてプレイして来た方にとっては、VRChat内でクローン出来る版権キャラクターのアバターも「権利的に問題があるもの」とは疑わず「使って良いもの」だと捉えているケースも考えられます。
そうした方が知らずに権利侵害をしてしまったり、不適切なアバターを使用することで周囲から警戒されることを防ぐための、注意喚起及び啓蒙としての目的もあります。

不適切なアバターを利用することに関して【これからVRChatを始める方へ】という記事でも書きましたが、その代表例をポスターにしたものだと思っていただければと思います。

【これから】のために必要な事

 【割れ窓理論】というものをご存じな方も多いかもしれませんが、VRChatのみならず世の中どうしても悪ふざけや悪ノリというものは起こります。
それらを軽微だからと見過ごしていると、「これくらいならやっていいんだ」というラインがどんどん引き下がってしまい、治安やモラルというものが失われてしまうことがあります。
 しかし、治安やモラルというのは悪化するのは簡単ですが、一度失われた治安やモラルを取り戻すのは非常に困難です。
まして「常識」としてしっかりと根付いてしまった場合は、一朝一夕で払拭することは出来ません。
もしかすると取り返しがつかないほど荒れてしまうこともあると思います。

 そうなってしまわないためにも、配信や映像コンテンツなどの影響で新規プレイヤーが増えている今のうちから、「許可されていないライン」というものをワールド側で明示して、せめて「許される場所と許されない場所がある」という意識だけでも定着出来ればと思っています。
 それは、延いては「許される場所」「許されない場所」双方にとってのゾーニングとなり、より互いに過ごしやすい場所を、過ごしやすいスタンスのプレイヤー同士で交流できる足掛かりとなるのではと期待しています。

 また、きちんと【中に居る人】の側から「許容しているわけではない」というものを明示し、発信し、世間に対して「誰もがそうした権利侵害や荒れた場所を良しとしているわけではない」ということを表明していくことは、今後対外的にも大切なことだと考えています。
 それはいつか、もっと多くの人がVRChat触れるようになり、大衆化して世間の目に晒された先で「ここに居る人たちはみんな無法地帯のような状態を良しとしている」というレッテルが貼られそうになったときに、「みんながみんなそういうわけではない」という反論の、説得力のある根拠にもなり得るのではないかと思います。

安心して楽しめる場所へ

 何よりも、全体的に荒れていたり不適切なアバターが当たり前に使われている状態だったり、そうした人々を嬉々として配信したり動画のネタに録画されるような場所では安心できないという人は、やはり沢山いるのではないかと思います。
 ほじょりんとしてはやはり、そういった方たちにこそ安心して楽しく過ごせる場所を作れたらと思っています。
そして、そうした場所が増えて、守られていって欲しいと思っています。
 そのために、少しでもこの掲示物が役に立ったら嬉しいなって思います。
こうしたものを必要だと思ってくださったワールド制作者様及び、イベント主催者様へ。
良かったら、ぜひぜひご利用ください。

更新・追記履歴

2024/12/03
・記事タイトルを変更
【VRChat用】NGアバター及び配信・録画禁止のポスターとアイコンについて

NGアバターおよび配信・録画禁止ポスター(VRChat向け)

・日本語のみ記載バージョンのポスターを追加
・ポスターにnote記事のQRコードを記載


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