一級建築士製図試験で後悔しないために取り組んでおくこと。
さよきすです。
今回もエスキスが苦手な方向けに書いていきます。少しでも克服の一助になっていればうれしいのですが。。。
さて、この記事を書いているのが8月下旬なのですが、作図にも慣れ、すこしずつ始めていたエスキスに勉強の軸足をシフトし始めた方もいらっしゃるかと思います。
講師の方によってはエスキスのやり方を教えず、とりあえず解けという方もいらっしゃいます。私はまさにそうで、当然学校の課題が解けませんでした。
テキストや課題の課題の解説を見ても、勉強の仕方がわからず、私はエスキスに悩める一人となり途方にくれました。
かつての私と同じように迷える方にお伝えしたいのですが、一級建築士製図試験のエスキスには基本的な解き方があります。
その基本的な解き方で押さえるべきは、
①課題文の読み
②グリッドとボリューム決め
③ゾーニングとプランニング
です。上記①~③は過去記事にもあげているので、有料のものありますが読んでみてください。
製図試験を3回受けた私の印象ですが、「Ⅱ.建築」を図面にする力に加え、総合的な建築知識も年々重視する傾向にあるように思います。
令和2年の試験元のHPをみると、以下のように明記されています。
建築基準法令や要求図書、主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図面等に対する重大な不適合」等と判断されます。
要求図書の未完はランクⅣというのは、すでにご存じかと思います。基準法や設計与条件に対して回答内容が不十分な場合もランクⅣと書かれています。
実は令和元年にも同様の記述がありました。
正直、過去問は高さ制限や防火区画など法的なものをあまり気にしなくても解くことができました。しかし令和元年からは、より理解を深めて、使いこなせる=検討にあたって確認のプロセスを組み込むよう対策していかないと、合格が遠のく可能性が高まるように思います。
また注意事項上段には
「建築物の計画に当たっての留意事項」を十分に理解したうえで、「設計製図の試験」に臨むようにして下さい。
との記載もあります。
「高齢者介護施設」に即した空間、構造、設備にしてくださいという意味です。
これは当たり前と思われるかもしません。
しかし、取り組み方、解き方を間違えると迷路に迷い込んでしまいますし、間違えるように試験元も誘導してきます。
もちろん、例年と答えが被る、定型文で対応できるものもありますが、廊下幅やEVの寸法、階段の扱い、空調についても「ならではのもの」とすることを念頭に置く必要があるかと思います。
そのためエスキスもしっかりと対策しながら、学科で学んだ建築の知識も図面に反映できるよう学習を進めておくと良いでしょう。
また一級建築士の製図試験は、課題文の丁寧な読み解きと情報整理が超重要です。エスキスを組み立てていく上での根拠はすべて課題分に載っているため、なぜそうしたかの常に気にかけながら練習をしておくことをオススメ致します。
本番でも課題でも迷ったら課題文に立ち返る習慣をつけましょう。
今回は以上です。
いかがだったでしょうか。
仕事と並行しての勉強はかなりしんどいですし、体力的も削られます。疲れた時はどうかゆっくり休んでください。
また疲れた頭にはブドウ糖も効きますので、小休憩として接種するのもオススメです。本番でも活躍しますよ。
それではまた次回のnoteで!