【脱120分エスキス】1時間でエスキスをまとめるための面積の考え方

さよきすです。

このnoteは一級建築士製図試験のエスキスが苦手な方向けに書いています。

解いてみたもののエスキスってなんだかつかみどころがなくて、

モヤモヤして自信が持てないという方が、1時間でエスキスを終わらせる猛者に一歩近づく一助となれば幸いです。

エスキスはいくつかの手順に沿って進めますが、

本稿では少し細かい面積の考え方について書きます。

ゾーニングを終えたら、次は要求室を当て込むのでした。

課題文の「2.建築」の要求室欄には設けるべき面積が書かれています。

その面積をみて、ゾーニングしたグリッドの中に当て込んでいきます。

要求室の面積ですが、「約◯㎡」だったり「適宜」だったり

いくつかの書き方があります。

「約◯㎡」だったら、表記される面積の0.9〜1.1倍の範囲に

納めるというのは定石ですね。

私も資格学校でもそのように習いました。

「適宜」の場合は如何でしょうか。

特に指定なければ、「半コマ」程度に抑えたり、指定の席数や人数に3 〜8㎡かけておおよその必要面積を出せます。

トイレなどはテンプレですね。

市販テキストにもパターン載ってますし、ネット上にも情報転がっています。

トイレの試験ではないので熱心に全部覚える必要はなく、

便器、小便器、水栓を納めるのに必要な最低寸法をもとに、

自分で組み立てる練習をすれば良いと思います。


では「◯㎡以上」と記載があったら、どのように考えますか?

例えば必要面積が「200㎡以上」と記載されている場合、

何㎡に設定するのが妥当でしょうか。

201㎡でも900㎡でも共に「200㎡以上」です。


もちろん日本語的には200㎡でもOKという理解になりますよね。

ということで、「200㎡以上」という条件が与えれた場合、

面積の下限は200㎡です。

では、上限は如何でしょうか。

下にスクロールする前にちょっと考えてみてください。


答えは、、、



「400㎡未満」



です。


理由を以下に書きます。


「200㎡以上」の記載に対しもし上限がないと仮定すると
600㎡や800㎡だってよくなります。

ここで少し考えてみてください。

試験元が要求する室の面積が課題文では200㎡ 以上としながら、

実は400㎡や600㎡を要求したいとすると、

課題文にそのまま400㎡あるいは600㎡必要と書けば良いはずです。


しかしそう書かない理由は何でしょうか。


書いてないけど試験元の意図として、

上限は400㎡未満までなのでは?

こう読むと筋が通ります。


要求室の面積が「以上」表記になっていたら、

2倍の面積の間に納めれば試験元の意図に沿うことになります。

間なので狙うところは一旦1.5倍あたりです。

実際の数字で考えてみると「200 ㎡以上」という上限の場合、300 ㎡を狙います。

1コマあたりの面積で割れば、割り当てるコマ数がでてきますね。

このときコマ数が偶数ではなく奇数になった場合ですが、

1コマの半分0.5コマを2つ使って1コマとします。

文章では伝わりにくいですが、5コマの場合は(2+0.5)コマ×2とするときれいな四角で納まります。

少し短いですが、今回はここまでです。

いかがだったでしょうか。

まとめると、面積の

・「約」表記は、0.9〜1.1倍

・「適宜」表記は、適当でOK。

指定される人数から推測。

カフェ、レストランなら3〜4㎡/人、

事務所なら6〜8㎡/人。

細かな数値は市販テキストを参考にして下さい。

・「以上」表記は、一旦1.5倍あたりを狙う。

納まりにより増減してもOK。

となります。

ご質問あればコメント書いて頂けましたら返信させて頂きます。

それではみなさんが試験会場で1番にエスキスが終え、無事合格を勝ち取られることを祈願致しております!

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