【脱120分エスキス】過去問と演習課題併用学習のススメ

さよきすです。

今回は過去記事内でも触れてきた過去問について書いていきます。

カコカコうるさくてごめんなさい。

あなたは製図の勉強を進めるにあたり、どんな問題を解いていますか?
学校や市販の演習課題だけでしょうか。

結論から言うと、学校などから出される演習課題に加えて過去問も解いておきましょう。

学校の課題をこなすメリットは、以下かと思います。

【独自課題を解くメリット】
1.各課題用途ごとの建築的特徴を学べる
2.10通り近くの違った条件の課題に取り組める

過去問に取り組んで得られるメリットは、以下のものがあります。

【過去問を解くメリット】
1.試験元の課題文のクセ、傾向が掴める
2.試験のレベル感がつかめる
3.課題が変わっても、建物の共通する型が見えてくる
4.共通して対策しておくべきことが見えてくる

過去問は、試験元を知り、基本的な力をつけるには最適です。問題は非常によくできており、自由度が高く、しかし一歩間違えると解けないようになっています。そして最近は、曖昧な知識や読解力が弱いと、解けない或いは巧妙に間違いを誘うようになっているように思います。

新しい試験制度になってから、法的な要求が多くなりました。
例えば、今までは外構はその他施設から想定することができましたが、高さ関係から、どれだけセットバックが必要か検討するような問題も想定されます。

法的な理解を深め、法的チェックをエスキスの手順に組み込んでおかないと一発アウト、もしくは建物のボリューム出しができなくなる可能性もあります。

学校の演習課題は、その年の用途を深く知るのには良いかと思います。とは言え、基本がしっかりできていてこそ、演習課題は活きてきます。確保すべき廊下の幅やアプローチの用途ごとの配慮、空調設備の考え方などを学ぶには良いかと思います。試験に対策として、ひねったような問題がだされ、いくつもある条件の中で、どうやって納めるかが問われる傾向にあるかと思います。課題文は試験元に寄せようとしているものの、クセとしてはやはり試験元のものとは違います。

さよきす的には「過去問だけ」でも×、「学校の演習課題だけ」でも×だと思います。

過去問は、基本の力を伸ばし、課題文を何度も繰り返し解くことで、文章のリズムにも慣れるのに役立ちます。いわば「基本=幹」をつくるのが過去問です。

学校の演習課題は、さまざまなパターンを通してより詳細な知識な適用のさせ方、対応力、応用力を身に付けるのに役立ちます。学んで理解を深めた用途ごとの「知識の使い方=枝葉」を伸ばすのが演習課題となります。演習課題は毎回新しい条件で出題されるため、対応力、応用力もつきます。

「幹」がしっかりしていないと「枝葉」も活きてきません。そのため、過去問も演習課題も両方とも学習することをオススメします。

過去問に取り組むとただでさえ課題を消化するのが大変なのに、さらにやることは増えますが、やるとやらないでは試験本番の差に必ずなります。

エスキスの基本がしっかりしており、多くのパターンで訓練しておけば、いざ本番の初見となる課題でも解くことができます。

そしてエスキスだけでも良いので入手できた問題を5回解ければよいと思います。過去問は、昼休みなどの時間も利用しながら、課題文を実際に(小さなボリュームでよいので)声に出して読んでみて、言い回しに慣れてきます。各文章が何を示しているのか、反射的に問いに対する答えが思い浮かぶようになってきますよ。

時間はいくらあっても足りないかもしれませんが、時間をみつけて是非取り組んでみてください!

というわけで、また過去問を解いてみたいと思います!!

それではまた次回のnoteで!

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