⑮東京から知床まで カブで行く10日間のバイク一人旅【8日目パート1】
皆さんこんにちは♪minneやcreemaでハンドメイド作品を販売しているRE:(アールイー)です。
今回は旅8日目パート1です。前回は斜里町のキャンプ場へ向かい、テント設営の後に温泉と洗濯などを済ませ整えました。今回はいよいよ知床に向けて出発します。
□この日記は道中に見えた風景やその時の心情を記載したものです。おすすめの観光スポットをご紹介する日記ではなく、臆病者な私が意を決して旅をした道中記です。読んで頂いた方の何かのきっかけになれば幸いです。
・知床に向けて
北海道斜里郡斜里町 午前6時頃
目を覚ました時には何人かの人はすでにテントを片付け始めていました。
知床自然センターは9時オープンでここから約1時間なので8時出発を目指します。
この頃になるとテントの撤収は慣れたもので、効率よくカバンに入れていきます。
空全体に雲が広がってはいるものの、今のところ雨は降っていません。
午前8時頃、知床に向けて出発します。
・オシンコシンの滝
ひたすら一本道だったと思います。途中、何台かのバイクとすれ違い軽い挨拶を交わします。この時間に知床方面からやってくるのは向こうで宿泊してその帰りなのかと思いました。知床には観光客用の宿泊施設がたくさんあるみたいです。知床峠の途中にキャンプ場もあるみたいですが今回は昨日泊まった同じキャンプ場に戻ってキャンプをする予定にしました。
バイクを走らせていると海が見えてきました。ここはオホーツク海なのでしょうか。荒々しい波が人があまり踏み入れてない日本の端を表現している様でした。
その途中、右手側に大きな滝が見えてきました。道路のすぐ脇を高さ30mくらいからものすごい勢いで水が流れ落ちています。ここは「オシンコシンの滝」で観光スポットの一つです。道路を走りながらこんな迫力のある滝を見たのは初めてです。帰りに寄ってみます。
・感じる印象
町が見えてきました。宿泊施設に道の駅、ガソリンスタンドにコンビニまで。Google MAPで見た時はもう少しこじんまりとした町かと思っていましたが違いました。
たくさんの観光客が訪れるからなのか、大きな町に見えました。
インターネットを通して見るのと、実際に行って見るのとでは感じる印象は全然違います。道中の景色もそうでしたが、画面を通してたくさんの景色にアクセスできる時だからこそ、実際に行って見てみる価値が上がった様な気がします。
知床はもうそこまで迫っています。
・ミーハー
町を抜け10分ほど峠を走ったところに知床自然センターがありました。
午前9時頃、今回の旅の目的地である知床に到着しました。山だからなのか町とは違い霧がすごく出ていました。空は見えず少し先はモヤがかかっている、そんな感じでした。天気ばかりはもう仕方ありません。なる様になるだけです。
自然センターの中に入るとお土産さんやアウトドアショップ、案内所、ミニシアターなどがありました。ミーハーな私はアウトドアショップに入り、ここでしか買えないタンブラーを妻の分と合わせて購入しました。変な話ですが「SHIRETOKO」とプリントされた限定タンブラーを見て知床までやってきた事を実感しました。もしかしたら霧が出てちょっと先も見えない天候が実感を湧きにくくさせているのかもしれません。ここに到着した際も達成感はまったくありませんでした。
どちらにしても良いお土産が買えました。
・熊の対処法
フレペの滝に行く前に案内所で詳しい事を聞いてみます。
案内所のガイドさんに話を聞くと、「現在フレペの滝へ行く道は熊が出没したため閉鎖している」との事。ここはかなり楽しみしていたスポットなのでとてもショックでした。
こんな身近に熊が出没していてもやはりピンときませんでしたが、万が一遭遇した際の対処も聞いておきます。
1.熊を見かけたらどの方向に進んで行くかを注意深く観察する。
2.後ずさりしながら熊と距離を離していく。
とにかく背を向けて走ったら絶対にダメという事をおっしゃっていました。それと子グマを連れている熊はより神経質になっていて危ないと言うことも聞きました。
フレペの滝のコースは入れないが、シカ柵コースには行けるとの事。育てている植物をシカに食べられない様に柵を立てている場所みたいです。観光スポットとしてはいまいちピンと来ませんでしたが、せっかくなので行ってみます。
道を進んでいくと、道が二手に分かれていました。左はフレペの滝コースですが、ロープが張られ通行禁止になっていました。シカ柵コースは植物に詳しい方であれば楽しめるコースだと思います。ただ、うっそうとした森は迫力がありました。手付かず、原生林、そんな雰囲気です。霧もその雰囲気を後押しします。ぐるっと一周、30分程で元の道へ戻って来ました。
・シルエット
バイクまで戻り次は知床五湖まで移動します。ここから15分ほどの距離です。
知床五湖への道へバイクを走らせて行きます。前の車や対向車もライトを点けています。先ほどよりも霧が濃くなっている感じで、いつ雨が降ってもおかしくない天候でした。両脇をうっそうとした森の道を走る事10分程、150mくらい先で2〜3台の車がハザード点けて停まっていました。よく見ると対向車線の車も停まっています。なんだろうと思いながら減速しながら進んで行くと、大きなシルエットの動物が左から右へ道路を横断してきました。私は思わず「熊っ!」と叫んでいました。距離としては70〜80mくらいの距離です。そして大きなシルエットの後ろを小さなシルエットがついてきます。子連れの熊だという事は明らかでした。
呆気にとられていましたが、熊は人間にお構いなしと言った感じで警戒している様子もなく森の中へ入って行きました。
危害を加えないならこっちも手を出さない、そんな風に人間と距離を取っている様に感じました。森の中へ入っていった後は姿を見ることはありませんでした。熊との距離はありましたがとても緊張感がありました。車であればそうでもないのかもしれませんが、バイクだと体が剥き出しなので襲われたらアウトです。バイクに乗っている時はどう対処すればいいのでしょうか。さすがにそこまでは聞いていませんでした。
旅8日目パート1はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました!次回もお楽しみに。
2023年8月26日 記 RE:(アールイー)