まいまいまいごえん5話に見る「世界構造の破壊」
この記事には9/30に公開されたゲーム版『まいまいまいごえん』5話のネタバレが含まれています。
ご自身でプレイされてから読んでいただけるとより楽しめるかと思いますので、ぜひやってくださいデミ。
また、ここに書かれていることはすべてボクの妄想なので怒らないでください。
以下ネタバレ防止のスクロールです。
まいまいまいごえん5話はとんでもないお話だった。マドカさんという犠牲者が出てしまったものの、概ねハッピーエンドと言って差し支えないだろう。
一度は皆を裏切ったカナタさんが救われ、また救うストーリー。「心の成長痛」の物語と呼ぶに相応しいエピソードだったのではないだろうか。
(余談だがゾーヤさんがめちゃめちゃブチギレていたのが面白かった)
そんなまいまいまいごえん5話だが、ヒナタさんがボールに詰められてからようやく気づいたことがある。
「流されるな 僕の大事」
今回のストーリーはファラウェアの歌詞をなぞったものだった。
ファラウェアとはまいまいまいごえんのコンテンツのひとつ、ボカロPとのタイアップMVのひとつで、カナタさんとヒナタさんを歌った曲である。
歌詞の全てを言及することはしないので、各々で聴いていただきたい。視聴済みの皆さんももう一度聴いてほしい。
さて。ファラウェアを聴いた方はこう思うだろう。
「こんなにも歌詞をなぞったストーリーでいいのか」
今回の話の焦点はそこである。
記事のタイトルにもあるように、この話のテーマは「世界構造の破壊」にある。
ここで言う世界とは、サンリオさんの用意したゆぅろぴあ、ひいてはまいまいまいごえんという物語そのものを指している。
そしてその破壊とは、この作品に登場する園児たちによる「独り歩き」のことだ。
サンリオさんの用意したシナリオには、本来カナタさんやダイヤさんが救われる道はなかった。ここにそれを断言しよう。
その論拠となるのは、MVに登場するカエルタマゴである。
保護者(まいごえんファンの総称)たちの間でまことしやかにささやかれる「MVでカエルタマゴが口を開いているキャラクターは脱落する」、これを真としよう。
その上でヒナタさんの『ファラウェア』、ダイヤさんの『アルマニ』を見てみると、どちらもカエルタマゴの口は禍々しく開かれている。
しかし今回、その二人は助け合い、ともにアトラクションを乗り越えた。
この矛盾をどう解釈すべきか?
これこそが「世界構造の破壊」なのである。
あらかじめ用意されたのは誰も助からないデスゲーム。
これをくぐり抜けるのは、”心の成長痛”を乗り越えた園児たちにほかならない。
それはこの世界を仕組んだ側からすれば紛れもなく破壊行為にほかならない。
つまり、まいまいまいごえんとは「仕組まれた世界の中で、園児たちがどう生き抜くか」、言い換えれば「メタ世界を如何に破壊するか」の物語なのである。
というわけです。
まいまいまいごえんがあと二話で終わるってマジ!?!?!?!?
マイさん何者!??!?!?!?
などなど驚くことが盛りだくさんだった5話。
サンリオさん、続きも楽しみにしてます!
サポートをよくわかっていませんが、このサイトでは日記やポエムのような文章を描き散らそうと思っています。