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【散文】あの頃は叶ってた

あの頃は叶ってた

根拠なんて何にもなかったのに

ただやりたいことをやりたい!と思ったら
やれるようになっていた


ただ
思い
だけがあった


どうしたらやれる?
どうしたら、、、

なんて考えたりしなかった

やりたーい
やりたい!やりたい!やりたい!

ただそう思って

こんなふうにやりたい
あんなふうにやりたい
やれたらうれしいなあ
やれたら楽しいなあ
こんなこともできちゃうかも
あんなこともできちゃうかも

と、ただただ楽しい妄想に耽っていた

ただそれだけなのに

なぜだかそのやりたいことをやれちゃっていた
やれる方向に運ばれていた

小さな願いがどんどん叶ってた


でも
いつの頃からか

やりたいことをやるのって
希望を叶えるのって

なんだか難しいことになってしまった

やりたいけど
こうしなきゃダメかな
これをするにはあれもしなきゃダメだな
とか

なんだかこむずかしく考えるようになってしまった


大人なんだから自分でなんとかしなきゃ
とかも考えるようになってしまった

そしたら
なんだか叶わなくなってきてしまった
やりたいことやるのが
どんどん難しいことになっていってしまった

あの頃は叶っていたのに

なーんにも考えてなくても




若かりし頃
特に10代の頃
なんだか根拠もなく
やりたいことができていたし
小さな希望がどんどん叶っていた気がする。

でも大人になっていつの間にか
こういうことをするにはこうしなきゃ
とか
大人なんだから自分の力でなんとかしなきゃ
とか
考えるようになってしまって

ただ純粋な
やりたーい!
っていう気持ちだけじゃなくなってしまって
余計な思考(自分ではそれが、建設的な思考って思ってしまっていたけれど)が邪魔をするようになっている気がする。

子供の頃の
若かりしころの

あの
手段を知らない
ただ、やりたーい!
っていう
ただ、それだけの気持ち
って大事なのかもしれないなあ

って、ふと思ったのです。



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