今年の風景を振り返る
いよいよ暮れも押し迫ってきて、いろんなnoterさんが一年の総まとめ的な記事を書かれているので、私も自分の撮ったものを見返しながら、2021年を振り返ってみようと思います。
年が明けて間もない頃に、雪景色を求めてはるばるスパまで遠征しましたが、そのすぐ後にブリュッセルでもまとまった雪が降り、それを皮切りに氷点下の日々がまる一週間。ブリュッセルでは10年ぶりぐらいの厳冬となりました。
その後、氷点下は脱しても寒さは続き、4月に入って雪が降りました。ほころび始めた木々の花が雪をかぶっているのは、かなり珍しい光景でした。
それでも日に日に日照時間が伸びていくと、森の地面には小さな草花が一斉に咲き始めます。スミレにスイセン、ウッドアネモネ、ヒメリュウキンカ。毎年おなじように咲く花ですが、毎年その健気な姿に感動します。
そして、これらの草花に少し遅れてブルーベルも咲き始めます。昨年ロックダウンで行けなかったハルの森を、今年は2年ぶりに訪れました。
また5月には、アルデンヌ地方まで遠征して春の田園風景を満喫しました。
なかなか気温の上がらないままに春が過ぎ、夏になっても天候の安定しない年でした。30度を超えた日、3日あったかな? という感じです。それでも夏休みにキャンプに出掛けたオランダ・テセル島では、まずまずの晴天に恵まれ、夜には肉眼でもはっきりと天の川を見ることができました。
テセル島はフリースランド諸島最南の島。世界遺産にも登録されたワッデン海沿岸の湿地や干潟など、手つかずの自然が保存された美しいところで、今年いちばん印象に残った風景となりました。
こうして短い夏は過ぎ去り、秋には森で恒例の栗拾いです。今年は寒い夏だったせいで、野菜は不作だったようです(特にトマト)。だから秋の収穫もあまり期待できないかも…と思っていたのですが、栗は結構たくさん拾えました。
そして再び冬。今年はいつもより早くやってきました。11月中旬には初霜が降り、12月の初めには初雪。これまた10年ぶりぐらいの年内の初雪となりました。
こうして振り返ってみると、総じて天候不順な一年だったんだな、という気がします。私自身は影響を受けなかったものの、夏の終わりにはベルギー東部(およびドイツ南西部)で大雨による洪水がありました。また、ヨーロッパ各地では未だにコロナの影響が大きく、ベルギーでも何かにつけて制約がかけられています。
さて、来たる2022年はどんな年になるのでしょう。願わくば、コロナの状況がもっと落ち着いて、遠出もできるようになるといいなぁ。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。