欲にまみれて生きる
以前にもひっそりnoteをやっていたことがあったが、新しくアカウントを作ってまた書いてみることにした。
私は飽きっぽいので趣味が多い。色んなものに手を出すくせがある。だからnoteもやったことがあるし、インスタは用途ごとにアカウントを作ったことがあるし、もっと時を遡るとアメブロもやったことがある。その中に当初の情熱をもって続けたものはひとつもない。
好きなものはたくさんあるから私はずっと満たされていた。すぐできることも、すぐできないことも、やりたいことが複数あるのが当たり前だった。
でも最近、「なにかをしたい」という気持ちがふっと消えていたことに気づいた。映画を観ながらコーヒーを飲める喫茶店を開きたいとか、お茶をする際の選択肢のひとつに当たり前にクリームティーが存在する世界にしたいとか、そういう野望がいつの間になくなった。
なんでそんなことになったのかわからないし、それらに興味がなくなったわけでもない。この状態がこのまま続いたとして、不幸だとは思わない。なんかそれじゃ嫌だな、という欲求不満だけはある。
仕事は楽しいし、ふだんの生活にも生きる気力が削がれるような出来事は起きていない。下手したらこのまま気づかずに一生を終えてもおかしくないくらいに自然に消えていたから。
昨日、この原因はなぜかと考えてみたところ、人に認められたいという欲望がなくなってしまったのでは、という仮説にたどり着いた。人に認められてはじめて社会的に存在する世界で生きる私なのに、人に認められることを求めなくなってしまったからからっぽなのだろう。不幸じゃないのは、減ってないから。
それで、いつも頭の中で色々と思うことを書き起こして残す作業をして人目につくところにさらせば、負けず嫌いが復活してなんかやる気が出るんじゃないかという解決策を思いついたのだった。
人が頭の中で思い浮かべるのと、文章をを書くのとでは、思考が違うと思う。考えたことを文章にしているのか、文章を書くために考えているのか、わからなくなる。ひとつ確かなのは、文章にすれば思いつくだけでは思いつかなかったことが出てくるということ。
混沌とした己を整理し、整理された思考を積み重ねたら欲望はまた出てくるだろう。そしたらなんかしたくなるかもしれない。その先に、やりたいのにできないという欲求不満が発生してもそれは幸せだ。
とにかく今は欲にまみれて生きたい。今日から欲探しの旅を始めた。見つけたら報告します。