ラテンアメリカの都市人口比率は先進国並みの82%:いまさら見直すマクロな中南米-2
さて、中南米に来ると「思ったよりだいぶ発展している」と思われることが多いです。なんで貧しい感じがしないのか、実際に生活していて快適なのかの一つのヒントが今日のグラフです。
日本の都市人口比率が高いのは想像通りですが、ラテンアメリカはアメリカとほぼ同等。EUや中東はもちろん、中国、ASEAN、アフリカ、インドよりはるかに高いという状況。
どれだけテクノロジーが発達しても人口集中度の高さは経済上かなり重要。オンラインショッピングできても物流が今一つだとなかなかもの届かないですからね。ライドシェアも発展しやすいのは都市の人口密度の高いエリア。
更に都市部人口だけで5億人超えているという。。。こうした要素が中南米でビジネスが勃興している背景の一つなんでしょうね。
1人当たりGDPの高さと都市集中度というのは相関関係が高いという論文はいくつもあるようですのでご参考まで。
"Urban land expansion: the role of population and economic" - Nature: この大規模研究では、異なる地域および経済における都市用地拡張における都市人口と国内総生産(GDP)成長の相対的重要性を明示的にテストします。
"Urbanization and economic complexity" - Scientific Reports, Nature: この論文では、都市人口の成長が、古典的な都市経済理論から最近の都市へのスケーリングアプローチに至るまで、経済成長の代理として使用されてきたことを論じています。
"Urbanization and economic development: a bias toward large cities?" - PubMed: この研究では、国の都市人口の割合が、一人当たりのGDP、工業化、輸出指向、おそらくは外国援助とともに増加し、農業の重要性とともに減少することがわかります。
"An exploration of relationships between urbanization and per capita" - Springer: 米国の都市圏と113か国のデータを分析したこの研究では、人口規模が大きくなるにつれて一人当たりの所得が直接的に増加することが示されました。また、一人当たりの国内総生産(GDP)のレベルと都市人口の割合の間に、時間的に強い正の関係が存在することが明らかにされました。
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