元ハモネプ出場者が2021年のハモネプをみた感想
昨日はハモネプの放送がありました。僕もハモネプ出身者ですので後輩が出ておりましたが、久しぶりの大学生選抜大会だったので昔のハモネプの良さが出ていて観ていて懐かしい気持ちになりました。
アカペラ未経験者からすると、あの5人内侍は6、7人くらいでやるアカペラという演奏形態自体に馴染みがあまりないと思いますのでバラエティ番組として楽しく観ていた方は多いと思いますが、経験者の目から見ると「?」と思う点はそれなりにありました。
特に点数のところ、正直昔のハモネプのように審査ゲストがざっくりと「90点!」とか出してもらっていた方が「あぁこの人の好みだったのかな」と割り切れた感はありますが、今の審査はかなり細かく設定されているため、審査側のボロが出てしまっているような気がします。
そもそもかなり閉鎖的なコミュニティになりがちなアカペラ界隈で「アカペラを熟知する審査員」って誰やねんっていうところから気になりました。一瞬映る顔ぶれも見たことない顔ばかりでしたし、そもそも審査員が紹介されていない時点で透明性があまりないようにも思えました。
実際、リード力はさておきコーラスやアレンジ面での点数には疑問が残るポイントが多々あり、途中から点数予想するのはやめました。僕はテレビ越しの音声しか聞いていませんし、実際にその場で聴いていた人とは環境が違うので一概に批判もできなくはありますが、それでも納得できない点数は散見されました。
しかし一方で、一般的な目で見たアカペラの評価なのかもとも思いました。経験者が感じる良さと、未経験者が感じる良さは違いがあるんだと。
めちゃくちゃハモリ狂ってるジャズアカペラを聴くよりも、大雑把だがどストレートな邦楽を聴く方がいい人だっていると思いますし、要はそういうところがテレビ的だったのかなとも思います。
それにしてもアカペラのイメージって昔と大きく変わったんだなと思います。なんせ出てくる人たちが(なんとなく)クラスのカースト上位のイケてる人でしたから。アカペラがかっこいいものだという認知が世の中的にされてきたのかなと思いそれはそれで面白いなと思いました。
何にせよこうやってアカペラが世の中的に露出が増えることは大変嬉しいことですし、引き続きハモネプは続けて行って欲しいですね。