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京大図鑑 ー京大に生息する人種ルポ2ー
京大に上位で合格するような生徒は突出した能力をもつ人が多いです。
下記はそのような京大生の生態ルポ(ノンフィクション第2回)です。
徒然なるままに。読み物として楽しんでいただければと。
(事例1,2は下記の記事参照)
事例3:ごはん丼ニキ
京都大学は吉田キャンパス・宇治キャンパス・桂キャンパスに分かれており、多くの方がイメージする「京都大学」は吉田キャンパスの時計台かと思います。
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ここで授業が行われるわけではなく、学生はほとんどこの中に入ることはありません(中には博物館やレストランがあります)。
最近は時計台の前では、大道芸の練習やダブルダッチに励む学生が多いようですね。
吉田キャンパスはかなり広く、さらに北部構内・本部構内・吉田南構内などのエリアに分かれています。
1年次の一般教養はほとんど「吉田南構内」という南のエリアで行われるんですが、農学部や理学部の学生は、たまに「北部構内」で行われる専門の授業と行き来をしなければなりません。
たとえば1時間目と2時間目の間の休憩時間は15分なのですが、吉田南構内と北部構内は、のんびり進んでいたら15分ではたどり着けないほどの隔たりがあります。
京大生の多くは自転車を駆使して移動し、試験前は中国の天安門か!?というくらいの自転車盛況っぷりを見せます。
雨が降った日などは最悪です。
多少の雨なら、無理やり自転車で押し切る人が多いのも京大生らしいところ(推奨はしません)
それぞれの構内に学生食堂があるのですが、これは北にいくほど美味しくなると言われています。
つまり、北部食堂が一番おいしいのです(これは本当にそう。北部は作り立てを出してくれる)。
現在も続いているかわかりませんが、北部食堂は朝から営業しており、朝限定でごはん盛り放題のサービスがあります。貧乏学生にとっては、ここでいかにカロリーを摂取するかが勝負となります。
例に漏れず貧乏学生、もとい倹約家である後輩Aは、ごはん盛り放題のヘビーユーザーのようでした。
ある日北部食堂に朝に行くと、後輩Aが何やらぶつぶつつぶやきながらご飯をよそっていました。
こっそり近づいて聞いてみると、
「ごはんに、牛肉乗せたら、牛丼」
「ごはんに、海鮮乗せたら、海鮮丼」
「ごはんに、天ぷら乗せたら、天丼」
「ごはんに、ご飯乗せたら、ごはん丼!!できた!うっひょおおおおおお!!!」
貧乏京大生の生活は、ごはん丼によって支えられているのです。