物上げマシーン秘話【2章】第三話
一人の男が声をかけてきた。
そう。
アマダショウだ…。
「おい、マシーン!お前なんで俺に何も聞きにこない訳?」
「え?」
「いや、え?じゃなくて。なんで電話終わった後俺のところにこなかったの?って聞いてんの」
「あ、オオバヤシさんと話をしてて…」
「それは見てたけどさw本人に聞くのが一番手っ取り早くない?」
「確かにそうですね…」
「朝礼で、どんな手使ってでも全員叩き潰しにくるような奴だと思ったけど俺の勘違いだったっぽいな」
「いや、そんな…どんな手使ってでもなんて思ってないですよw」
「あ、そうなの?なら物上げ辞めた方がいいよ。そんなんじゃ一生俺には勝てないから。」
「は?なんすかそれ?」
さすがにイラッとしたぞ。
「だから形振り構わずやらなきゃ勝てねーぞって言ってんの。お前の目の前には最高の手本がいる。それわかってんの?」
「そりゃわかってますよ。ただ聞くタイミングだってあるでしょうよ。」
「そんなの気にしてるようじゃダメだって言ってんだよ。別にタイミング悪きゃまた別のタイミングで声かけりゃいいだけだろwこまけーこと気にしてねーで取り敢えず死ぬ気でやれよ」
俺はケンカを売られたと思ったが妙に説得力のある言葉に納得して言い返す事ができなかった。
「ま、確かにそうですね。」
「お前は全員ぶち抜くんだろ?んで俺に勝つんだろ?」
「はい。そうです。」
「なら俺の真似しろ。話し方・トーク・会話の間・思考全部真似しろ。」
「はい。わかりました。」
「そんで俺に追いついたらそっからはお前のオリジナルの部分を出せば俺に勝てっから」
「いや勝てっからってwいいんですか?アマダさん負けちゃいますよ?」
「平気、俺は更に進化するし、誰にも負けないからw」
「そうすかwじゃあ楽しみにしててください。必ず追い抜きますから」
「おう、楽しみに待ってるわ」
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