Endless SHOCK初心者の為の覚書
やたらチケットが取れない舞台でお馴染みのEndless SHOCK。劇中にはシェイクスピア作品が出てきますが、正直日本ではシェイクスピア作品のあらすじを知っている人は少ないのでは…?ということで、先日友人へのプレゼン用に短くまとめたものを、折角なので投稿しておきます。以下、多々私見が混じります。
あらすじ
舞台はニューヨーク、オフブロードウェイシアター(小劇場)。
その小劇場で、コウイチ率いるカンパニーのショーは大盛況。そんなカンパニーをあたたかく見守る小劇場のオーナーだが、カンパニーにはなんと大劇場からの誘いが。
葛藤の末に大劇場へ進出するカンパニーだったが、メンバーの気持ちはいつのまにかバラバラに…。気持ちがすれ違う中、ある言い争いをきっかけにして事件が…。
登場人物紹介(2020年版)
・座長コウイチ(舞台に夢中)
・弟分で2番手のタツヤ(リカが好き)
・ヒロインのリカ(コウイチに憧れ)
・リカの母である小劇場のオーナー(カンパニーみんなの母)
・あとは概ねカンパニー(劇団)の仲間たち
劇中のシェイクスピア作品
日本人の大半がそうであるようにシェイクスピア劇を知らない方にとって、SHOCKを観た上で最もとっつきにくいのが、シェイクスピア劇部分かと思います。
SHOCKにおけるシェイクスピア劇は、SHOCK第2幕において挿入され、第1幕のストーリー内容になぞらえる部分をシェイクスピア劇から引用することでライバル役の心境がまざまざとわかる部分です。
2019年版SHOCKの演出変更から、これまでよりSHOCKストーリーに寄せる注釈とも言える台詞や動きが入ったことでわかりやすくなったものの、引用元の劇の役の立場を理解しておくとより理解が容易なので必要部分抜粋でご説明します。
なお、SHOCKには様々なジャンルの音楽が登場しますが、シェイクスピア劇においては音楽もバッハのミサ曲やヴェルディのレクイエムが流れていますので、音楽好きの方はそこも是非ご注目ください。
ハムレット
【シェイクスピア劇のあらすじ】(参考:Wikipedia)
王が急死する。王弟は、王の跡を継ぎ王座に就く。憂いに沈む王子ハムレットだったが、父(王)の亡霊に会い、父の死は王弟による毒殺だったと知る。
復讐を誓ったハムレットは狂気を装い、復讐のために以後過ごすが…※以下略。
【SHOCKにおける登場人物】(どちらもコウイチが演じる)
・死んだ王
・王子ハムレット
【SHOCKへの場面やセリフの引用】
死んだ王の亡霊登場 → 王子ハムレットが復讐を誓い狂気を演じる決意のシーン
リチャード3世
【シェイクスピア劇のあらすじ】(参考:Wikipedia)
リチャードは先天性の不具をもバネに、王位を狙う。巧みな話術と策略で政敵を亡き者にし、王位に就く。しかし栄光も束の間に味方は離れ、ついにボズワースの戦いで討たれる。
【SHOCKにおける登場人物】
・リチャード3世(主人公/悪党/五体不満足)(王も王太子も自分の兄も殺害)
・リチャードに殺された前王
・アン(リチャードに殺された王太子の妻)(前王の義娘)
【SHOCKへの場面や台詞の引用】
リチャードの登場(コウイチが演じる→タツヤが演じる)
↓
前王の棺と先導するアンが登場、アンを口説くリチャード
↓
アン退場(ここはシェイクスピア準拠ではなくSHOCKストーリー上)
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前王の亡霊の恨みの台詞と、討たれる直前の自暴自棄リチャード。(ボズワースの戦いから引用)
プライベートが忙しすぎてちっとも感想文が進まず、分身したい気持ちで日々を過ごしております。合掌。