とある雑誌が表紙に力を入れすぎているのではないかと思います
こんにちは、バターロールと申します。対戦よろしくお願いします。
早速ですが、今回の話題はこちら!
コミック百合姫の表紙がすごい
そう、すごいんです。具体的にどうすごいかを説明したいと思います。
そもそも「コミック百合姫」とは百合専門のコミック雑誌であり、商業雑誌において、国内ではほとんど唯一といってもいい、百合しか載っていない雑誌です。百合好きにとってはバイブルとも呼べる存在ですね。掲載されている作品としては、何度もアニメ化されたこともあって「ゆるゆり」が一番有名かと思います。他にも、アニメに詳しい方であれば「citrus」や「私に天使が舞い降りた!」と聞いてピンとくる方もいると思います。
さて、そんなコミック百合姫ですが、表紙が特徴的です。普通、コミック雑誌の表紙といえば連載作家が表紙を書いたり、グラビアだったりしますが、百合姫は一年間同じ人が表紙を担当することになっています。
過去にはゆるゆりのなもり先生も書いていた
また、百合ラノベで知られるみかみてれん先生のnoteでも取り上げられたことで、2020年の表紙がスゴイ!ということが話題になったりもしました。
ハイパーバズってますね。♡1613って……
年が変わって2021年(正確には2020年11月)に発売された百合姫の表紙もなかなかぶっ飛んだものでした。それがこちら!
小さくて読みにくいかもしれませんが、小説が載っています。漫画雑誌が表紙で小説を連載するなんてことあります?ちなみに、表紙をめくった裏側に続きがあります。想像以上のボリューム感で、本当に表紙で連載しているとは思えません。
イラストはけーしん先生、小説は「なめらかな世界と、その敵」で知られる伴名練先生が担当しており、名だたるビックネーム。クオリティが保証されているといっても過言ではないでしょう。
「撮影のためとある屋敷に訪れた主人公のイチル。ふとしたことから書斎にある机の引き出しを開けたところ、大正時代の少女、シズと時を超えた文通が始まってしまった。」みたいなストーリーで話が進んでいきます(伝わってます?)。上の表紙の女の子が恐らくイチルですね。
この小説がハイパー面白くて続きを今か今かと心待ちにしているわけですが、すごいのはそれだけではありません。
こちらが二月号の表紙です。この女の子はシズさんですね。さて、この表紙の何がスゴイかといえば、紙質です。この号は先月号、あるいはこれまでの百合姫の表紙とは異なった紙を使っています。実際の表紙は黄色がかっており、質感もよりザラザラしています。つまり、時代を感じさせる紙なんですね。内容も大正時代の少女シズを取り巻く環境にふれており、この点も紙質とマッチしています。私も実際に手に取った時、雑誌の紙を変えるなんてできるのか……と思いましたし、できたとて本当にやるやつがあるかと大変驚愕したことを覚えています。実物をお見せできないのが残念ですし、先月号なので気軽に手に入れられないことに対し、本当に申し訳なく思います。
また昨今の百合姫は表紙小説に限らず、小説に力を入れています。現在第三回目が開催されている百合文芸コンテストは「SFマガジン」、「ガガガ文庫」、「書泉百合部」と手を組み、大規模に行われています。また、百合姫誌上でも、第1回百合文芸小説コンテストで大賞を受賞した洲央先生がアイドル百合小説を連載しています。こちらもハイパーグッドノベルなのでチェックしてほしいです。
まとめ
さて、現在(2021/01/19時点)の最新号は2021年1月18日に発売された百合姫3月号ですが、こちらも大変面白い展開となってまいりました。新しい表紙シリーズになってからまだ3冊しか出ていませんし、各種電子書籍でも販売されているため、気になった人は買って読みましょう。ついでに他の作品も読んで、前の展開が気になった作品は既刊を買って読みましょう。
あと、12月号が発売されたころには、恐らくみかみてれん先生が2021年の表紙も解説してくれると思います。こんな記事よりもそっちを読みましょうね!
それではまた。対戦ありがとうございました。