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ThankS③
こんばんは、一般の方を置き去りにする山茶花が通ります。
さて、今日のお話しですが。
Clear Sky
という楽曲について。
カレンさんを語る上で、ここ10年のClariSを語る上で必要な、欠かせない楽曲です。
この曲が初めて世に出たのは、メジャーCDシングル……としてではなく、リスアニ! での付録CDです。
2014年11月8日、リスアニ! 発売日がカレンさんのClariSとしてのデビュー日となるわけです。
ClariSはまた、リスアニ! さんの手によって再びその歩みを始められることとなりました。
さて、この付録CDの『Clear Sky』……当初は賛否がありました。
カレンって誰や
慣れない声だし上手くない
アリスのほうが上手い
やっぱりClariSは終わったんだな
そんな声もあったし、実際に離れていった人もいます。
私もそれなりに長く(もうすぐFC入会12年目、初参加はPARTY TIME先行試聴イベント)いますが、その頃にいた人達の顔もそんなに見なくなってしまいました。
年月で自然と他に推しができて離れた方や、残念ながら空へ旅立ってしまった方もいます。
そんな方々を除いても、離れてしまった方はそれなりにいます。
それほど、アリスさんという存在はとても大きなものだったということでしょう。
私は何があっても、ClariSを、クララさんを応援していこうと決めていたので、新メンバーを迎え入れること自体に抵抗はなかったです。
ひとつだけ心配だったのは。
「緊張してるのかな……歌唱力が……」
という、カレンさんの声。
クララさんの歌唱力が元々高く、この充電期間中にボイトレをかなり積んだのか少し歌い方も声も変わって成長していたから余計にそう感じたのかもしれません。
ただ、歌詞はすごく素敵だなと思いました。
発車のベルが 響いたホームで
行き先の同じ キミ出会ったの
不安はまるで 魔法のように消えて
あの瞬間から 何かが変わった
(ClariS『Clear Sky 』より抜粋)
Aメロの冒頭のここはクララさんパートです。クララさんは「これからはひとりでやっていかなきゃ……」という相当な不安とプレッシャーを抱えていたと思います。それがトレーニングに付き合ってもらっていたカレンさんに出会ったことで、クララさんのなかで不安とプレッシャーが消えた(落ち着いた)のかもしれません。
カレンさんに「一緒にClariSをやってほしい」と頼み、カレンさんが受けたことで今の体制のClariSがあります。
『Clear Sky』はパートごとに、ふたりそれぞれの当時抱えていた気持ちが込められているように感じられます。
そして彼女達にとってこの曲の発売から始まり、今も節目で歌われる大切な楽曲となっています。
その最たる例が武道館。
ClariS 1st 武道館コンサート~2つの仮面と失われた太陽~ です。
一通りのセットリストを歌い、伝説のアリスさん(イメージ映像)との3人で歌う『irony』という演出を魅せ、その後のMCでクララさんはこう言いました。
「今のClariSがあるのはアリスのお陰でもあり、そして、ここにこうして立ってくれているカレンのお陰でもあります。いつもありがとう」
「そしてそして、一番は。あたたかく見守って支えてくださる皆さんがいたからです。日本武道館という素敵なステージに連れてきてくださって、ありがとうございます」
そして、涙を堪えながら歌い始めたのが『Clear Sky』です。
声が震えて、こちらも涙が堪え切れなくて。
本当に素敵なひとときでした。
この時の『Clear Sky』は、彼女達自身だけでなく私達にも向けた「これからはカレンとふたりで頑張っていくよ」という強い意思を感じるものでした。
また、2023年のリスアニ! LIVE2023ではまさかのセットリスト入り、しかも大トリを務め、オーラスに『Clear Sky』を持ってきました。
リスアニ! の歴史はClariSと歩んだ歴史でもあり、この曲はリスアニ! での付録CDとして出されたもの。カレンさんがスタートを切れた曲として、強いメッセージ性のある選曲でした。
そして、先日。
2024年10月20日に公開された『Clear Sky -2024-』のMV。
当時の歌唱ではなく、今のふたりの新録という形で作られたMVですが、これまでとは全く違うものでした。
カレンさんの卒業が、ひとつのきっかけだと思います。
当時より歌唱力は勿論上がりましたが、何よりカレンさんが伸び伸びと歌っていることがすごく印象的でした。当時の歌唱では緊張や不安を感じましたが、声色の高さや安定感が格段に違い、すごく印象良く仕上がっていました。
クララさんもそれに合わせたように、今の歌い方で楽しそうに歌っている印象を受けました。
そう、まるで「こうやってスタートを切ったよね」「あんなことも、こんなこともたくさんあったよね」「一緒に歩んできてとっても楽しかったね、良かったよね」と、これまでの印象とは全く違う、想い出を語り合うかのような、それでいてすごく明るい未来を感じさせるような歌でした。
私達からすれば、カレンさんが卒業してもうこれからは見られなくなるんだなという寂しさや、それを振り払うかのように背中を押そうとする気持ちで誤魔化しているのが現実です。
そりゃそうですよ、少なからず誰しも思っています。この時間が、ふたりがいる時間が永遠であってほしい……と。
それでも、歌に昇華して、こういう捉え方もあるんだよって示してくれたクララさんとカレンさんには脱帽します。感謝の気持ちしかありません。
たった1曲の『Clear Sky』という楽曲が、これほど様々な色に変わるって、本当に素敵な曲だなと感じます。なかなか無いですよ、全く同じ曲・歌詞なのにこんなに色を変えても何ら違和感無いって。
是非、『Clear Sky -2024-』のMVを観てください。
きっとそこに、色んな感情が詰まっていて、そして色んな感情が生まれるはずです。
何も変わらないことは、ふたりがそれぞれ別の道でも、忘れることはないし、クララさんをこれからも支えて応援していくし、カレンさんには幸せになってほしいと思っていることです。
でもね、カレンさん。
ひとつだけ。
全力で納得できるパフォーマンスができないのが自分で許せなかったとしても、戻ってきたいと思ったら是非とも戻ってきてほしい。
やっぱやーめた、とか、ダメでしたー、とか言って戻ってきたとしても。
ファンは、きっとあたたかく迎え入れてくれます。
だってあなたは、それくらい大きな存在に育ったのですから。
受け入れられずに嫌な言葉も目にして悔しい思いで泣いていた人が、今ではたくさんのファンがいる。カレンさんに惹かれてClariSのファンになったという人もたくさん聞きます。
当時からは考えられないくらい、今はClariSのカレンなのです。
だから、もしもそんな日がたった一日でもきたら……すごく、すごく嬉しいです。
たくさんの想い出をありがとう。
まだ何度か会えるので、今書くことでもないのですが。それでも、伝えておきたいです。
そして、カレンさんを好きになってくれた人達、カレンさんに惹かれて今いてくれる人達にとても感謝しています。
彼女が笑顔で、今この時も笑顔で最後を迎えようと見せているのは、そんな人達がいてくれたからです。
カレンさんを好きになってくれて本当に、ありがとうございます。
さて、もう遅い時間です。
今日は星に願いをしましょう。
残り6度の機会、全てがかけがえない大切な想い出になりますように。