2023年上半期音楽
※筆者の気まぐれにより、架空のインタビュー形式でお送りします。
Q. 面白いと思ったアルバムは?
A. カッサかな。カッサ・オーバーオールの「ANIMALS」。
彼はジャズドラマーなんだけど、クレバーだ。アイデアマンだよ。彼の音楽は変幻自在で、どこから来てどこに行くのかもわからなくなるんだ。
ビッグ・ユキのインタビューも面白かった。よし、そろそろちゃんとひくか、って思ったときにはもういいよ、って言われるんだってさ。
彼も一曲参加している。そうそう、「So Happy」。ユキのピアノも遊び心があって面白いよ。
Q. 梅雨のときはどうとか…
A. あ、ツイート見てくれているのかい?そうそう。梅雨のときは気分が落ち込んじゃってさ。どうも元気がでないんだ。そういうことあるだろ?
そういうときによく聴いたのは、カーシー・ブラントンの「Body of Work」だった。
ジメッとした嫌な気分を追い払ってくれるんだ。ジャケットも爽やかでいいよね。
あと、どうしても気分があがらないとき、僕は静かな曲を聴くんだ。寄り添ってくれるようなね。
スザンヌ・サンドフォーの「Biomi」やハニヤ・ラニ「On Giacometti」、アルージ・アフタブ, ヴィジェイ・アイヤー& Shahzad Ismaily「Love In Exile」などはよく聴いたよ。
「Love In Exile」はライブもとってもよかった。ユーチューブで見れる。
Q. 上半期の音楽との接し方を言い表すなら?
A. 難しいこと言うね。うーん、少し違うかもしれないけど、ハマったジャンルがあった。ビートに乗せて、ささやくように歌う、ポエトリーラップさ。
2022年には春ねむりの「春火燎原」がとてもよかった。それで、結構好きなジャンルかもしれないと思っていたんだけどね。
今年はまず、SAIのアルバム「水中庭園」がよかった。
音がすごくいい。ビートもいいんだ。聴いてみてほしいよ。
それと、MisiiNのシングル「fall」。こちらは特に歌詞がいい。元気がもらえる。
海外では、アヤ・モネの「when the poets do what they do」。これでデビューアルバムというのが驚きだよ。僕は「black joy」が好きかな。
好きなジャンルを見つけたというのは収穫だ。新しい音楽と出会えるチャンスだからね。
Q. よく聴いたアルバムは?
A. このあたりかな。
アンノウン・モータル・オーケストラ「V」,
ジェシー・ウェア「That! Feels Good!」。
Q. 上半期のベストは?
A. イヴ・トゥモア「Praise A Lord Who chews But Which Does Not Consume; (Or Simply, Hot Between Worlds)」かな。やられたよ。本当にかっこいい。
それと、聞いてほしいんだけど、このアルバムは一曲で聴いてはいけない。絶対に頭から通しで聴くんだ。いいかい、絶対だ。約束だよ。
Q. 他におすすめするアルバムは?
A. そうだね。ラ・プリーストの「Fase Luna」かな。アンノウン・モータル・オーケストラが気に入った人なら好きだと思う。作業がはかどるんだ。
それと、そう!ティアンナ・エスペランザの「Terror」は聴いたかい?あれはすごいよ。迫力を感じる。彼女もこれでまだデビュー作だ。これからが本当に楽しみだね。
Q. 最後に言い忘れたことは?
A.あ、君島大空の「映帶する煙」は傑作だよ。上半期だけでなく、今年のベストに入るだろう。間違いない。
Q. ありがとうございました。
A. ありがとう!
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