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生きるために必要なもの

コロナウィルスの感染を封じ込める為
国境が封鎖され、
市をまたぐ移動も禁じられ、
挙げ句の果てには、
正当な理由のない外出が禁じられた。
全ては国民の命を守る為。

外出するための正当な理由とは?
-食料品を買う:
週に一度か二度
一家庭にひとり
最寄りの食料品店かスーパーで
-薬局に行く:
今必要な薬を買う為
-健康上の緊急な必要に応じて:
医者の指示によるもの
動けない家族のために必要なものを届ける

これらが正当な理由であって、
これ以外の理由で出かけると、
法を犯したとみなされて犯罪者となる。
罰金が最大€5000などと言われ、
罰金を払いたくないから外出しない?
かのように思われるけれど、
それより犯罪者として前科がつき、
これからの人生で、
就職やローンを組む時にネックになる。
国民がみんな理解しているかどうか
疑問に思うこともある。

必要最低限の生活をして迫られて、
生きていくために大事なことと、
なくても構わないことが、
ハッキリしてきたのは興味深い。

食べること。
買ってきたものを
出来るだけ長く持たせるために、
効率よく使い切るようになった。
なんとなく買ってきて、
いつのまにか冷蔵庫で腐っちゃった、
なんて事は許されないから。

着るもの
出かけないからお洒落もしない。
お化粧もしない。
着心地の良いいつも手に取る服。
今日は何を着よう?と考えない。
自分のお気に入りが自然とわかる。
これ以外は実はなくても構わない。
これとお出かけ用の何着か残して、
あとは処分した。

住むこと
ちょうど引越しする予定だったため、
ほとんどのものをすでに運び出して、
最後の最後に残った
最低限必要なものだけで暮らしている。
ベッド
キッチン
お風呂場
スマホとノートパソコン
プリンター
(これは箱から出してきた。
外出の為の自己申請書の為)

不自由したのは、
洗濯機をネットで購入して
新居に届いたのは良いけれど、
排水口と繋ぐ部品が足りず、
それを売ってる店が閉まっていて
使えないこと。
キッチンも2月末に注文して
まだ届かない。
引越し業者もストップして
新居に入れない。

政府が生活に必要最低限のもの以外
販売も生産もストップさせた訳だけど、
ストップしたものの中には、
実は必要だったものもある。

引越しを延期せざるを得ない家族は
うちだけではないはず。
新居のローン、
出ていく予定だったのに
まだ住み続けている家の家賃、
ダブルで払ったり、
トイレやキッチンなど修復予定で
それもストップして不完全。
引っ越したくても
引越し業者が営業停止たの為動けない。
そんな人たちがたくさんいます。

生きるのに必要最低限なもの
「衣食住」の「住」が
蔑ろになっています。
みんな家があるものと思ってる。
家には全て揃ってると思ってる。
「家にいよう」と言いつつ、
住む家を確保する為の必需品については
考えてなかったのですね。
キッチンの水回りが壊れても、
部品が無いから修理できない。
暖房機が壊れても、
部品が買えないから修理できない。
技師さんは営業中でも、
道具や部品が無ければ仕事ができない。

政治家さんが想像すらできない、
生活必需品ってあるのです。

生きるために必要なものは
食品と薬だけじゃないこと。

タバコは必需品扱いで、
タバコを買いに行くのは合法で、
子どもの靴下に穴が空いても、
必需品と認められないから
靴下は買いに行けないのはどうなの?

生きるために必要なもの
なんと!
植木屋は開いてます。

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