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過去世番外編

実は
アルケミー松原雅子さんに
過去世サーチをしていただく前に
フィレンツェのカナさんにも
過去世を見て貰っていました。

カナさんは、
もともと感じる力がある人で
マッサージをする事で更に研ぎ澄まされ
サイキックな才能を発揮している人。
内臓と会話ができたり
人の本来の姿を描き出したり
面白い人です。
そんなカナさんにとって
過去世を見るのは
実はお試しヴァージョンで
見えるかどうかわからないけど、
試しにやってみるという企画でした。
でも、
実際に見て貰った結果は
私の他の過去世と一貫性があって
納得がいきます。
せっかくなので、
今回の過去世シリーズの番外編として
記録しておきます。

以下はカナさんのレポートから

まるまる引用しています。

芝原美紀様
いろんな時代の、同じ職業についているような感じがします!
すっごい憎まれ役なはずなのに、それが務まるのは、『弥勒菩薩』のオーラがあるからかもしれません・・・
(「あなたの本来の姿を描きます」企画で弥勒菩薩を描いていただいたところだったので)

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・・・『ちゃんと数えたのか?』
役人 『はい。確かに。隅々まで数えましたし、これですべてです。』
・・・『そうか・・・。明日には村人全員分集まるのだな?』
役人 『その予定でございます。』
・・・『わしも懐事情が厳しい。できるだけ搾り取ってくれ。』
役人 『・・・かしこまりました。』

重苦しい報告の後に、いっぱいの冷茶を飲み干し、
愛する妻に今日会ったことを話す。

役人『なあ、うち、どれくらい米ある?』
妻 『ええ・・・もう底をつきかけてます。どうなさいました旦那様?』
役人『殿様がな、年貢をもっと取り立てろっていうんだ。でも、俺たちもこれだけ切り詰めて、こうだろ?』
妻 『はい・・・』
役人『村の人たちなんて、もっときついはずなんだ・・・。明日、これ以上取り立てなんてできないよ・・・。』
妻 『でも、それでは・・・!!!』
役人『わかってるさ。俺だって、腹は切りたくないからな。ちょっと考えるよ。』

そう言って、横になって、眠りについたふりをして、
ずっと想いを巡らせていた。

村人の年貢を集め、測り、城に収めるまでの
年貢取締役を仰せつかっているこの役人は、
役人の立場でありながら、村人の生活を第一に考える青年でした。

年貢は年々厳しくなり、数年続いた日照りや洪水、災害によって、村人は疲弊し、
翌年に持ち越すための籾さえ、わずかで、
とてもではないけれど、奇跡でも起きなければ、豊作の年が巡ってくることは
難しい状況下にありました。 
 
とはいえ、勤める城の殿様は、
倹約令を出しており、そこで質素な生活をしていることも熟知しており、
ただ、国の年貢のほとんどを江戸に納めなければならないという、
なんとも板挟みで、辛酸を舐める状況がずっと続いているのでした。

年貢取締役は、いわゆる中間管理職。
おまけに国で最も重要とされる財務管理職とあって、
その責任は非常に重大なものでした。
 
年貢全般のまとめ役をしなければいけないので、
もちろん、収穫時の計算だけでなく、翌年の籾の概算量や
灌漑事業の計画もし、時には、村人と混じって、
米や雑穀の害虫駆除までも行っていました。 
 
膨大な策をずっと立ててはいましたが、
それでも自然災害や村人の疲弊から打ち勝つことは到底難しく、
その年の年貢を取り立てる最終日の前日になって、
殿様直々に、様子はどうだと尋ねられた・・・ということだったのでした。

(ああ。腹・・・切りたくねえなあ・・・。)
 
 
そんな絶望的なことを考えながら、
眠れない夜を過ごしていた時に、
とある策を思いつきます。
 

(一か八か、提案してみるか・・・。)

翌朝、これでもか・・・というくらい搾り取られた年貢の先に、
村人たちの絶望を見た役人は、年貢のために仕分けた一俵を蔵の中に隠しました。

そして、殿様に予測より1俵数ない報告をし、
それでも、なんとか、今年の年棒を収める段取りを立てた後、
勇気を振り絞って、昨晩考えついた策を話し始めました。

役人『あの!!!』
殿様『なんぞ?』
役人『一つご提案がございます。江戸の公方様をお呼びしてはいかがでしょうか?』
殿様『我々が食っていくにも大変な時期に、何を突然言い出すのじゃ!』
役人『公方様に、我々の輝ける村人を見ていただくのです!!!』
殿様『バカを言え!どこが輝かしいのじゃ!疲弊して、身なりも乱れ、窶れた者ばかりだというに』
役人『祭りをいたしましょう。』
殿様『祭り・・・とな。』
役人『はい。祭りでございます。収穫した供物を全て並べて、盆踊りをするのです。』

殿様『・・・・・・・・』
役人『・・・・・・・・・・・・』

殿様『ブァーハッハッハハッハッハ!!!!!』
役人『・・・・・・』
殿様『おぬし、おぬしも飯を食っておらんだろ?頭がおかしくなったか?!』
役人『おっしゃる通り、私もほとんど飯を食っておりません。ですが正気です。』

殿様『・・・・・申してみよ。』

役人の本気の眼差しに、殿様が意見を聞いてくれることになり、
役人は考えついた策を話し始めます。

策は、こうでした。

集めた年貢のすべてを並べ、
村人には、昨年度のもうわずかとなった備蓄米が空になるまで3日前頃から与え、
そして、祭りを催す。
祭りは、この地方でずっと行われていたもの。
着物も、できるだけ質素でありながらも、華やかなものを分け与えることとすること。
乳飲み子のいる若い女子は、必ず参加させること。
公方様には、その場で、年貢のすべてを納めること。
そして、祭りの開催とおもてなしのために、数俵の年貢免除をお願いすること。

殿様は、役人の芽のうちに、おそらくまだ策があるのだろう・・・と
その目の鋭さと、これまでの活躍ぶりに一矢を報いて、
実際に、こちらも一か八かの勝負で、祭りを開催することにしました。

もともと、この地方を訪れる予定のあった将軍は、
殿様の誘いに快く承諾し、
予定通り、祭りが行われることになります。

村人は、待ちに待った米を食べれることもあって、
喜んで、準備をし、そして喜んで、米を食べました。
村の隅々まで、白い米が配給されるとあって、
3日を予定していた備蓄米は、1日ですぐに
売り切れる勢いでした。
 
それは予定通りだった役人は、蔵の中に隠していた一俵を
少しずつ混ぜながらなんとか3日を持ち耐えました。
そして、村人には、大いに飲め、大いに遊べ、大いに踊れ!と
天地がひっくり返ったような大騒ぎの中で、将軍を迎えます。

全国的に、飢饉天災で苦しみ、各地方の年貢がどんどん少なくなっていく中で、
将軍は、この狂ったように明るい祭りを見て、大層喜びます。
そして、すべての年貢を塔のように積み上げ、
その周りを踊る乳飲み子の娘に見惚れている頃、
殿様は、この祭りのために、納めるはずの
年貢の数俵を、村人に与えて欲しい旨の懇願をします。

ちょうど、乳母が必要だった将軍家と、祭りが大層
気に入り、国の統治法に感心した将軍は、数名の娘を乳飲み子ごと面倒を見ることを約束し、
殿様の願い以上の米を国に残しておいてもらえることを約束し、
役人の策は、無事にことなきを得ることになります。

村人が減り、米も増え、
乳母が誕生し(必然的に、乳母の家庭には対価がやってくる)
国の安定に、光が差し、
 

隠しておいた米は、どさくさ紛れに村人へ全て分配でき、
役人は、三方よしの策を見事におさめるました。

この役人が、美紀さんの前世の一部。
中世ヨーロッパの騎士時代も、同じようなことをしていたようですよ!

というような結果でした。
パプアニューギニアの女性とも
なんとなく似たような、
愛を持って民を守る立場。
弱いもの達を助けると同時に、
殿様や江戸の公方様まで幸せにする
画期的なアイデアは、
まさに菩薩やアンドロメダ星人の
面影がかなり濃厚に残っています。

今生で私は何ができるのでしょう?

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美紀
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