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日記31 みなみのみなと街から

2023年8月第四週
溜まった洗濯物を処理し、ビジネスプロジェクトもほぼ終了させてご機嫌なマイと沿岸の公園を歩くことに。しかし天気が悪く、風も強く、お互い凍えながらスーパーに避難。そこで自分の名前を呼ぶ声が聞こえたので誰かと思うとアージャンとチンメイがレジの向こうに立っていた。聞くとアージャンが退寮後の新しい住処をそのスーパーの近くで見つけたらしく、その契約と鍵の受け取りをちょうど完了したところだという。後ろから彼女のアディティもやって来た。
「今度、新居でパーティするから来いよな!」
と言って足取り軽やかに新居へと向かっていった。そのまま自分は市内に戻りパブにて久々のブックと合流。こうして2人で飲むのはファーストセメスター以来だから半年ぶりくらいか。付き合う時間が長くなれば見えるところも変わってきて付かず離れずになったりする。それが人間関係だよね。彼は当初の予定を変更しタイへ戻ることを決めたというのをマイずてに聞いていたので、このタイミングで会っておくべきと思ったわけだ。それなりにビールも進み、お互いが考えているプランやクラスでの思い出を聞いたり話したり。最後に良い時間が過ごせた。
ビジネスプロジェクトが終わり達成感を得たのも束の間、少し肌寒い秋の気候が始まると同時に、次はクラスメイトとのセイグッバイの期間に入っていく。

2023年8月第五週
週末。朝からロンドンに向かう。そう、ウェンブリースタジアムでのAEW「ALL IN」を観戦しに行くために。電車の中でアスウィンと合流。開口一番
「もうビジネスプロジェクト終わったんだって??」
どうやらアミールから聞いたようだ。そんな感じでアスウィンがバックパックに詰めてきたスナックを頬張りながら、滞在先のホステルへと向かう。この道中、ロンドンにてチューブに乗るのが初めてだった自分は少しテンションが上がる。ホステルに荷物を置き、タコベルで昼食をとる。ウェンブリースタジアムに移動する電車の中、一駅ごとに増えていくプロレスファン。これがたまらない。駅を降りると今回のショーの電光掲示板が出迎えてくれ、スタジアムまで一直線の歩道がプロレスTシャツを着た人、コスプレをした人、リックフレアーみたく叫んでいる人で溢れかえっている。これだよなー。アスウィンはWWEやAEWを追ってはいるものの、生で観戦するのは初めてとのこと。
「従兄弟に言ったら、信じてくれないだろうなー!」
と早速テレビ電話をかけていた。ショーが始まり最初はなかなか乗れていないアスウィンだったが、最後の方には慣れて来たようでメインイベントのアダムコールのエントランスにもしっかり対応していた。自分はクリスジェリコの入場曲を8万人の観客と歌えたことで大満足。院生として無事に一年を走り切った自分への良いご褒美になった。5時間以上にも渡るショーだったため、滞在先に戻るとアスウィンが
「ファ○キン、ハングリー!!」
ということでマックで遅い夕食。どの試合が良かった悪かったなどを語る。
翌日はアスウィンがかつての学校の先生に会いに行くということなので、特に予定も無かった自分はそれに着いていくことに。東ロンドンのインド人街にてアスウィンや彼の先生、その息子さんからたくさんのインド料理をご馳走になる。その後、ハイドパークを散策しアスウィンとはお別れ。彼ともこれで当分会わないかもしれない。お世話になりました!ありがとう!
その後は夜の電車まで時間があるのでトレイシーと合流。彼女はロンドンに家を構えており「いずれはロンドンで遊べたらいいね」とよく話していた。それがついに実現。「とにかく有名どころに行きたい見たい」という自分のリクエストに応えてくれて、コヴェントガーデン、SOHO、チャイナタウン、オックスフォードサーカスと計4時間以上は歩き回った。途中、夕飯として韓国料理屋でチゲ鍋、アレイではバブルティー、トレイシーおすすめのカスタードパイを頬張りロンドン散策を満喫。お互い最後は歩き疲れての解散となった。ありがとうトレイシー!!今度はお茶しながら前のようにゆっくり喋りたいな。
そして8月が終わりを迎えた。

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