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日記29 みなみのみなと街から

2023年7月第一週
ロンドンで行われたLGBTQパレードを見にいく。見にいくと言っても実は日雇いのバイトで、商品宣伝プラカードを道路沿いに設置し、終日そのプラカードとパレードを見守るという仕事。これでロンドンまでの交通費も出してくれて約3万円の稼ぎ。

2023年7月第二週
ピーターとのビジネスプロジェクトの打ち合わせ再び。自分が計画している全体のストラクチャーについての相談。
「オールグッド、それでいいよ!」
これは彼の口癖で、特に指摘もされず。いつもこんな感じだ。そして自分のテーマに関する論文を共有してもらう。まさにそれは彼の専門分野なので、そこから何かを察して自分のプロジェクトに落とし込んでいく必要あり。他のスーパーバイザーは週ごとにタスクがあったりと人によって進め方は千差万別。もちろんヒントを沢山もらえることに越したことは無いが、ピーターのやり方は自分自身をよりマネジメントする必要となるので、良い機会だ。
久々にマイと川沿いの公園をランニング。と言っても結局はウォーキング。しっかり話すのは5月末のグループワーク以来。リンがロンドンで仕事を見つけた、部屋探し、就職活動などの話を近くで見つけたブランコに乗りながら話す。彼女はロンドンに憧れ、そこで仕事をし生活することを夢見ている。叶うといいな。

2023年7月第三週
今月は2日に一回のペースで泳いでいる。6月頭に比べると体力が明らかに着いているのがわかる。33歳でも成長するぜ。
ビジネスプロジェクトの文献レビューを書き進めることが本当に難しい。例えば一つのテーマや要素に対して批判的思考を用いることで、自分の理解とレビューを発展させていく。その発展の過程では、多くの既存の研究や文献を読むことで裏付けも取っていかなくてはいけない。そしてまた同様のことを繰り返す。とても骨が折れる作業だ。そんな感じで基本的に部屋に篭って作業をしている。多数のクラスメイトはヨーロッパや国内を旅行しているようで、大半は全くこのプロジェクトに手をつけてないんだろうな。
6月の暑さとは打って変わり、既に秋めいているイギリス。朝と夜の気温はもう10度前半と肌寒い。

2023年7月第四週
引き続き、毎日が文献レビューの日々。時々プール。Chat-GPT先生にも「どのような形で私の批判的思考を発展させることができるか」と聞いてみたりもする。うまく使えば自分のスキルも改善させることができるツールだと思う。共存共栄だ。

2023年7月第五週
オランダとベルギーでの旅行から戻ってきたマイから再びランニングのお誘い。ベルギーのチョコレートをお土産として頂く。これが濃厚で本当に美味しかった。
珍しく電話が来たと思ったら、アスウィンから。リーズから戻ってきているらしく
「アミールの寮でご飯食べるからおいで。アサヒのビールも買ってくよ!ブロ!」
とのこと。アスウィン、アミール、アキ、リキのインドのクラスメイト4人と一緒に辛ラーメンのリゾット風を食べるという不思議なディナーに。アミールとアキは就職活動に奔走しているものの、一切企業からの音沙汰がなく、インタビューがあってもビザの関係で頓挫するなど、かなり厳しい環境の模様。課程修了後の部屋探しも同様に厳しいらしく「仕事も部屋も無い」と嘆いていた。なんだか厳しそうだな。。
10日間かけて苦しんだ文献レビューを携え、ピーターとの面談。15秒ほど目を通し「オッケー、ウェルダーン」と一言。そして次のチャプターでおそらく役立つのであろう資料と文献を紹介してもらう。またここから上手く感じ取らなければ。自分の前の時間でピーターと面談していたキキが1人で食事をしているのを見かけたので、相席してお話しすることに。相変わらず話は止まらなく2時間ほど話し続けていた。そこにアミールとアキが登場。ピーターと就活の相談をする模様だった。このプロジェクトが終わると、自分もあんな感じになるのだろうか。

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