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日記18 みなみのみなと街から

2023年3月6日(月)
前夜に急遽思い出したアイディアを追記しようか迷うも、そうなった場合余計な時間がかかるので大人しく提出ボタンをクリックする。内容を理解せず、このレポートの意図をも理解せず書いたため、今まで取り組んだ中で最低の内容になったように思える。どうなることやら。一息ついたと思ったら、「戦略と意思決定」のグループレポートの結果が早くも戻ってくる。結果はなんと『落第!』激しく動揺する傍ら、特に何の働きも見せなかった他のグループメンバーがつべこべ言うため、動揺が怒りに代わってしまうことも。筋が通らないことはやるべきでない。もともと筋を通す通さないということに対して意識をしたことはなかったのだが、実はそこをすごく意識している人間だと前前職の先輩から言われたことがあり、今ではそれが自分の頑固な性格を支える一つの要素となっているような。それはともかく我れがリーダー、プラディープは大丈夫かな。。。

2023年3月7日(火)
酷い内容のレポートが終わり、及第点に乗らなかったグループレポートが返ってきてクヨクヨしてるわけにもいかないので気分転換にSainsburyまで歩いて買い物に行く。その最中に「思い出と戦っても勝てない」と言う武藤敬司の言葉が浮び、失敗してから多くを学べた自分の経験を振り返り、気持ちを切り替える。これで大丈夫だ。一応より気持ちを落ち着かせるために「相棒」を見て、右京と薫のエモーショナルなシーンに感動しながら、涙と毒素を流す。

2023年3月8日(水)
「戦略的ブランドマネジメント」の二日目。今日はいつもの教室が使えないために、シティセンターにある別のキャンパスにて授業。朝のバスの中でマイとバッタリ。前日にロンドンで催された学校主催のキャリアフォーラムにクラスの選抜として参加したマイは、興奮冷めやらずに前日に起こったことを早口で説明してくれた。頭が働いていない朝の自分は半分以上聞き取れず、申し訳なさの世界。ただその中でも、その時に出会ったと言うある企業の採用担当者を自分と繋げてくれる(!)と言うことで、今度は有り難さの世界。昼休みは同じキャンパスにいたブックと久しぶりに再会し、リンとアンと4人で一緒に昼飯を食べる。リンが「この授業楽しいよね!」と言いながら午前中の内容を簡単に要約しブックらに説明しており、実はしっかりと理解できてなかった俺は「そう言うことだったのか!!!」とご飯を頬張りながらリンに感謝するのであった。それでも大事なキーポイントは覚えており、顧客にとっての『価値』」とは何か。LGBT向けの旅行会社と障害者向けの旅行会社の話が興味深く、コダックのケーススタディではどの会社も陥る苦難を考えさせられた。

2023年3月9日(木)
「戦略的ブランドマネジメント」三日目。チンメイが隣に座ってくる。彼はプラディープと仲が良く、その後彼がどのように過ごしてるか気になり尋ねてみたのだが彼のグループも及第点はありながら自分らと似たような点数だったので、それどころじゃない様子だった。
「とにかく個人の課題で挽回しようぜ!」
頷くしかなかった。授業では「ブランドの意味なんて顧客にしっかり伝わることがない」と言うことを前提に「だからとにかくシンプルに」といった話。実際に伝言ゲームでどれだけ人は話を正確に伝えられないかと言うレクリエーションも。二番目のグループの結果がお題と比べてサイコパスな結末になりクラス全員で大爆笑。そんな個人的にすごく充実しているこの授業だが、実は来週木曜日がこの授業の最終日となっており、グループでのプレゼンテーション課題が行われることになっている。プレゼンテーションをする際のトピックとなる企業が決まり、授業後に早速話し合い。アディティ、マイ、バドゥリア、ヤンなどとプレゼンテーション当日までのタイムラインを作り、各々作業に取り掛かることとなる。さぁまた忙しい1週間になりそうだ。

2023年3月10日(金)
授業がない金曜日。「戦略と意思決定」の個人課題のケーススタディに目を通し、「戦略的ブランドマネジメント」のグループ課題の企業のブランドを大きく毀損したであろう出来事を探す。夜にはグループでオンラインミーティング。進捗を報告しあう。この四行だけ読むと一丁前に学生生活やってる感がすごい。

2023年3月11日(土)
「責任のあるリーダーシップ」二日目。授業を始める前に一曲ポップミュージックを流す教授なのだが、自分のリクエストに応えABBAの「マンマミーア」を流してくれた。スタートアップの企業が直面する問題のケーススタディや21世紀における新しいリーダーシップの概念などを学ぶ。グループや組織を導くのがリーダーシップだと考えていたが、この授業で学ぶリーダーシップの概念はもっと大きく複雑な物のようだ。「見返りを求めずに、貢献すること」この言葉がすごく頭に残っている。休憩の際には教授がスナックとホットチョコレートを差し入れしてくれるなど、授業の雰囲気は最高に良い。授業後に個人的に質問した際もいろんな例を出しながら理解できるように返答してくれ、自分の間違った認識を正してくれた。同時に分からないところや自分の経験と重ねた質問などをもっとすべきだったなと少し自責の念に駆られたりもした。

2023年3月12日(日)
昼過ぎよりブランドマネジメントのグループミーティング。企業の課題を明確にし、授業で学んだフレームワークを使用した分析の段階に入る。グループ発足時にマイが
「リョウは私と一緒に分析のパートね」
と自分が息つく間も無くアレンジされてしまったので、なんとか足を引っ張らないよう、必死にスライドを読み返し、ネットで更に方法論を探求し、企業のデータを集めながら、夕飯も食べずに夜中まで頭を悩ませていた。

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