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日記22 みなみのみなと街から

2023年4月3日(月)
エギナ島滞在二日目。午後から天気は崩れるようだ。地元の大きなスーパーを探索してから、いかにも地元の人向けの定食屋に入る。話しかけると店員のおばさんは英語が全然ダメらしく困っていると、近くの品の良いお婆さまが
「私が代わりに説明するわ」
と英語で各料理の説明をしてくれた。なんと優しい。レモンソースであえた豚肉の煮物をグリーンピースご飯でいただく。さっぱりしたソースが最高だった。そういえば島に移ってから必ずと言って良いほど各家庭に一本レモンの木が植えられており、たわわに実がなっていた。帰り際にお婆さまに挨拶すると「さようなら」と日本語で会釈をしてくれた。その後予報通り雨が降ってきたので、フェリーの時間まで宿のロビーで持ってきていた本を読みながら過ごす。そこで先月四苦八苦した統計学だけど統計学を使わない課題の結果が返ってきた。これがビックリなんと悪くない点数。何が良かったのか自分で再度読み直すも、自分でも何を書いてあるのか理解できない、ひどい文章。謎だ。

2023年4月4日(火)
昨晩アテネに戻ってきた。今日はギリシャ滞在最終日。と言ってもアテネは既に三日滞在しているので、特にこれと言って行くところもない。ソクラテスの収監された場所の遺跡を見たり、その近くの丘に登りまた違った角度からアテネ市内を眺めたり。雨がパラついてきたのでカフェに入り、止むまで本を読んだり、と深夜の便までの時間を潰した。空港での手荷物検査の際にマリアという職員が
「え、イギリスに戻るの?あなた何人?日本人!?私日本食大好き!」
とめちゃくちゃフレンドリーに接してくれて、握手をしながらギリシャを後にするのであった。

2023年4月5日(水)
LCCの深夜便と高速バスで早朝に戻ってきたのだが、機内がめちゃくちゃ冷えており完全に風邪をこじらせてしまった模様。一気に溜まった洗濯物を片付け、熱いシャワーを浴び、昼食をとって、ずっとうとうとしながら1日を過ごす。

2023年4月6日(木)
久々に本格的な鼻風邪のようだ。スコットランド旅行で一緒だったリンの従兄弟のハリーがこの休みの間にこっちに来ているということで、3人でお茶をすることに。2人とも久々の再会だったので、お互いに近況を話す。ハリーはこの休み期間にずっと部屋に篭って休み明けのテストに備えるつもりだったらしいのだが、彼の親がそれはダメだと心配し、リンに彼をどこかへ連れ出すようにお願いしたらしい。なんてチームワークが取れた家系なんだろう。アテネのスーパーで買ったばらまき用のチョコレートをプレゼントし、食べてもらったが何の変哲もない普通のチョコレートだった模様。
「普通が一番!」
とリンにフォローされてしまった。

2023年4月7日(金)
風邪が悪化している。鼻詰まりと眉間に溜まっているであろう鼻水からくる不快指数が高い。卒論のリサーチや以前の授業の振り返りでもするかと思っていたが、風邪という理由で結局ダラダラしてしまう。

2023年4月8日(土)
昨日と変わらない時間を過ごす。

2023年4月9日(日)
珍しくここ三日間快晴が続いている。寮の一角に桜の木が一本植え立てており、立派な桜が咲いている。1人のんびり桜を見上げるが、もう4年以上も日本で桜を見ていないことに気づく。最高気温は未だ10℃強だが、こちらも季節は春のようだ。


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