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日記28 みなみのみなと街から

2023年6月第一週
コンサルティングプロジェクトのグループワークを提出した後、二日間くらいは何もする気が起きず。そんな中、急遽クレアの家でのバーベキューパーティにご招待されシャンパン片手に参加させていただいた。しかしそのパーティの内容というのは、学期内でクレアの周りで起こった様々なトラブルを彼女自身が弁明説明するというもの。聞けば他のクラスメイトも誘われており、彼女はこの週ほぼ毎日ホームパーティを催し、自身の行いを釈明していたらしい。ものすごい体力の使い方だ。33歳にもなると、そういうゴシップめいたものには興味がなくなり、むしろ近づきたくないと思うようにもなった。そんなことを思いながら炎天下の中でビールにワインと飲みまくっていたら、かなり酔いが回ってしまった。
グループワーク提出後、実は振り返りという個人課題があり、果たして何を書こうかと考える。この1ヶ月超の期間で様々なことが起こり過ぎたのでじっくりと振り返る。自分は何ができて何ができなかったのか。色々思うことを打ち込んでいたら、いつの間に書き終えてしまった。

2023年6月第二週
スワナから「学校のマーケティングチームがあなたのインタビューを撮りたいっていうから参加できる?」という連絡があり。全員が参加し簡単に喋るだけだろうと思ったため引き受けることに。当日、メンバーはまさかの選抜された5人だけで、別の学部棟にしっかり暗幕を張って雰囲気のあるセットまで準備されていた。質問は事前に知らされていたが、満足する受け答えをできなかった気がするので学校の評判を落とさないためにも採用されてほしくない。インタビューの順番待ちの間にポールと久々に話す。人間関係に対して、自分が抱いていた感覚と彼の感覚が似ていたので話が盛り上がる。卒論的な位置づけとなるビジネスプロジェクトの説明会に参加しなくてはいけなかったのだが、すっぽかして同じく撮影に参加していたアミール含め3人でランチをしながら時間を潰す。
先週からアスウィンと一緒にジムとプールで体を動かしている。アスウィンは水泳を得意としないのだが、ペイウェンが「私が教えてあげる!」と名乗りをあげ、いつの間に自分含めて2人でキックや腕のストロークの仕方などを教え、アスウィンを25m泳げるようにするプロジェクトになっていた。

2023年6月第三週
相変わらずアスウィンと泳いでいる。その甲斐もあり、それなりにクロールで泳げるようになってきた。噂を聞きつけたアスウィンのフラットメイトも参加し大人数でのプロジェクトになってきた。
授業もなく卒論を書くだけの日々なので、初めて日雇いのアルバイトに参加する。宣伝ボードのリュックを背負い、街を歩くという簡単なもの。しかも担当者が陽気なブリティッシュのおじさんで、5時間ずっと歩きっぱなしということはなく、半分以上を雑談に費やす。それでも日差しにずっと当たっていたため疲れていたのか、部屋に戻ったら大きな昼寝をかましていた。その時にリンとマイからの着信で目が覚める。
「これからベトナム料理パーティするから今から来れる?来れるよね?」
若干寝ぼけていて事態を把握しきれてなかったが、「ここに来い」とアドレスが送られてきたため急いで外出。リンとアン(もう少しで夫妻)が振る舞うベトナム料理と久しぶりに話すクラスメイトもいて、愉快な夜となった

2023年6月第四週
クラス写真の撮影のために、学校に集合。これがクラス全体で集まる最後の機会となりそう。ただ会って話すトピックは、全員がこれから3ヶ月かけて執筆するビジネスプロジェクトについて。そういうこともあり、あまり感傷に浸る感覚もなかった。学校のマーケティングチームから先々週に撮影したインタビューのメンバーの写真が欲しいということで、プロのカメラマンに宣材写真なるものを撮ってもらう。リンの交渉により、そのデータをもらえることになったので、早速LinkedInのアイコンに設定。やったね。
アスウィンのフラットの契約が終了しリーズへ引っ越すために、クラスメイト5人で集まりフェアウェルパーティ。プランズの危なげな包丁さばきを横目に、シャリーが特製のインド料理を振舞ってくれた。牛肉が柔らかさが最高だった。翌日は一緒に泳ぎ納めもする。
週末にはキャサリンとの最後のコーチングの機会。2回目のコーチングの時が自分にとってとても有意義で待ちに待った時間だった。ここ数ヶ月のことを振り返り、そして誰にも喋れなかった自分の葛藤を思い切って打ち明けると、あろうことか涙が止まらなくなってしまった。実は2回目の時もそんな状況があったのだが何とか堪えることができた。しかし今回はそれができずに泣き止む、話してはまた泣くみたいな変なループに突入してしまった。キャサリンも最初は少し驚いた様子だったものの、しっかり自分の話を咀嚼し、落ち着いたトーンで数々のアドバイスをくれた。シンプルなアドバイスだったが、それに気づかないほど深いところで自分は悩んでおり、それを救ってくれたキャサリンには本当に感謝しかない。最後は次の時間のバドゥリアに2人の写真を撮ってもらい、ハグしてお別れとなった。彼女がいたからこそ、1年間病むことなく色んな意味で健康的に過ごすことができたと思う。

2023年6月第五週
ビジネスプロジェクトのスーパーバイザーであるピーターとミーティング。先週のミーティング後にファーストプロポーサルを提出したため、次は学校の倫理憲章みたいな組織に提出するとてもシステマチックな資料を作る。剽窃など関係の無いそんな時は、Chat-GPTフル活用。おかげで時間をかけずに作成することができた。テクノロジー万歳。

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