「恐竜が好き」
何やら、閑話休題的に扱っております「〇〇が好き」シリーズ。
またもや勝手にシリーズ化💦です。
今回のお題は「恐竜」。それと「古生物」。
「恐竜」に関しては、これまた子どものころから大好きです。
きっかけは、親が買い揃えてくれていた「こどもカラー図鑑」。
調べてみると、講談社の出版だったようです。
全13巻で、テーマは「こうつうとのりもの」「しゃかい」「うおとかい」「ひとのからだ」「うちゅう・きしょう・ちきゅう」などなど。どれも魅力的ですよね。思えば、私が文系だけど理系ものも好きなのは(宇宙や生物、科学も好きなんです)、このカラー図鑑のおかげかもしれません。
この中で、恐竜や古代生物が紹介されていた「大むかしのいきもの」という巻が私の大のお気に入り。保育園の年中さん(この言い方って全国共通ですか??)に上がる頃にはすっかり夢中でした。
子どもの力では抱えるのがやっとの重たい図鑑を引きずりながらふとんに持ち込んで、「寝なさい」と怒られるまで眺めていたのを覚えています。
古代ってやっぱり子どもにとっては冒険心や憧れを掻き立てる「未知の世界」ですよね。
さて、「恐竜が好き」シリーズでは、私の好きな恐竜や古生物について触れて参ります。
記念すべき第1回目は、かわいい?名前に凶悪な本性!海の王者「モササウルス」様であります~。
(初っ端から恐竜ではなく海棲爬虫類かよ!とツッコまれそう(笑))。
1、モササウルスとは何者ぞ
2、なぜモササウルス
3、最近は映画やテレビで人気
4、モササウルスのこれから
1、モササウルスとは何者ぞ
はい、ではまずモササウルスについておさらいです(上の写真はモササウルスの化石標本です)。
モササウルスは、白亜紀後期(約7,000 - 6,600万年前)の海に君臨した海生生物です。分類としては有隣目トカゲ亜目の中の「モササウルス科(およびモササウルス亜科)のモササウルス族(およびモササウルス属)に属し、その最後期に出てきた種だとされています。
有隣目トカゲ亜目のモササウルス科には、ほかにも「ティロサウルス亜科」「ハリサウルス亜科」など六つの科が確認されており、現在でも70種類前後が確認されています。研究によると100種以上存在するのでは、とも言われています。
モササウルスをはじめとした海棲爬虫類は、四肢がヒレ肢に進化していますが、モササウルスのそれは特に大きく強靭。前肢には5本、後肢には4本の指もありました。
ワニに似た細長い顔と、細く鋭い円錐形の歯がギザギザと並んだ様子はいかにも恐ろしげ。これまた強靭な尾びれも持っていたようです。体長も最大で約17メートルの種(モササウルス・ホフマニ)が発見されており、その大きさと強さ、恐ろしさでも海の生き物たちを圧倒したであろうことが想像されますね!
それこそ私が子どもだったころは、恐竜や海棲爬虫類の脳は極端に小さく、あまり賢くない生物だったという見解でしたが、近年の研究では狡猾で戦略的に獲物を狩っていた、集団生活を行っていたなどの新しい生活様式の発見が相次いでいます。モササウルスも、狩りについては非常に狡猾的で頭の良い生き物だったようです(第3項でもちょこっと触れます)。
生息域はヨーロッパや北アメリカが中心だったようですが、和歌山県などでも化石が発掘されていることから、日本にも生息していた可能性があるとのことです。いやあ、自分が今住んでいるあたりにモササウルスが出没していたら…実際にはとんでもない恐怖の対象。
肉食で、魚類やウミガメ、アンモナイト、小型のモササウルスなど海棲爬虫類、魚竜などの海の生物、はたまた翼竜や首長竜などおそらく浅瀬で鉢合わせた生き物まで何でも口にしていたよう。一度狙いを定められたら一巻の終わりだったのでしょうね。
当時の海の世界ではまさに「最強」「最恐」「最凶」の王者だったわけです。
2、なぜモササウルス
いつからモササウルスが気になりだしたのか。これは、大学生になってからだと思うのです。たまたま手に取った「恐竜図鑑」にモササウルスが海を泳ぐ絵が載っておりまして。私、ワニやサメも好きなので、「なんじゃこの生き物は!!」と一目惚れしたのです。
今ほど研究が進んでいなかったこともあり、当時見た姿はワニに似た頭に体や肢はトカゲのようでした(今の研究結果では、樽のように中央が膨らんだお腹を持つ、イルカに似た流線型の生物です)。でも、悠々と海の中を泳ぐ姿が王者然として、実にかっこよかった。
その後、現代の科学者が古代にタイムスリップして、その時代の最強生物と闘う、という謎の(笑)ビデオシリーズ(BBC制作。タイトルは忘れました💦)でモササウルスのCGを見て、ますます惚れ直した、というわけです。
ちなみに、このビデオシリーズ、タイトルを忘れてしまったのが痛感。お近くのレンタルショップで見掛けたらぜひ手に取っていただきたい秀作(?)なのですが。主人公の科学者の大げさな演技とか、有り得ないタイムスリップの設定とか、ツッコミどころ満載です!
3、最近は映画やテレビでも人気
モササウルス。やはりこのキュートな名前と恐ろし気な風貌のギャップゆえだと思いますが、最近はとかく映画やテレビ番組の特集で取り上げられるようになりました。
まずは、これは衝撃的な映像だったので、覚えていらっしゃる方もおられるかもしれませんが。映画「ジュラシック・パーク」シリーズの最新作「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(2018年公開)に登場する超巨大モササウルス!
ネタバレになるといけませんので、気になる方はぜひ本編を。あのティラノサウルスさえ手玉にとる猛者ぶりは必見というか、驚愕です…。
そして、あのNHKすらもモササウルスの魅力に気づきましたよ。
NHKが近年、とても力を入れている恐竜シリーズNHKスペシャル「恐竜超世界」。この2019年7月14日放送回で取り上げられたのです!
タイトルは「史上最強!海のモンスター」。これまたネタバレになりますので詳細はお伝えしませんが、あの硬いアンモナイトの殻を破って捕食するのに、モササウルスがどんな方法を使っていたのか。かなり頭の良い生き物だったことが分かる最新の研究結果をぜひご覧ください!
4、モササウルスのこれから
ほかの多くの古代生物と同じく、モササウルスもまだまだ研究途上の生物であり、今後も世界中で新種の化石が発掘されたり、生活の様子が垣間見られる発見が相次ぐことと思います。
日本でも、和歌山県で発掘された化石が世界でも珍しい規模で保存状態の良い化石だったことが分かっており、同県では発掘プロジェクトにも力を入れているようです。
今後、モササウルスのどんな新しい姿が発表されるのか、ぜひ注目し続けたいと思います🦕✨
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