標準的な運賃ってなに?
物流に関わる人であれば『標準的な運賃』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
標準的な運賃とは
トラックドライバーの労働条件の改善・ドライバー不足の解消を図り、安定した輸送力を確保するため、トラック運送事業者が法令を遵守して持続的に事業を行う際の参考となる標準的な運賃を国土交通省が定めました。
ただ参考となる目安を定めたというだけで、現在のところ法的な拘束力はありません。なので多くの運送会社が標準的な運賃以下の水準で運んでいます。全然標準になっていません。。。
標準的運賃は国土交通省のHP上に掲載されています。
https://www.mlit.go.jp/common/001430908.pdf
運賃の種類は「距離性運賃」と「時間制運賃」の2種類があります。そして運賃は会社のあるエリアに寄って違います。
我々の会社がある石川県の標準的な運賃は以下のようになっています。これは距離制です。
時間制だと次のようになります。
現在、この標準的な運賃をさらに8%アップさせようと国は動いています。おそらく4月から新・標準的な運賃になるのではないかと思いますし、もしかすると強制力も少しでてくるかもしれません。
荷主の物流担当者さんは自社の契約している運賃表と比較をして、あまりにも現行の運賃とかけ離れているようであれば、一回早めに運賃交渉を進めたほうがよいかもしれません。