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書評:チームX

木下さんの書籍はこれまで全てに目を通しているが、本当に勉強になるし読みやすいし面白い。見た目がお若いのであまり気づかないが、社会人歴は30年くらいで社員は子供とか孫くらい離れていてもおかしくないくらいの年齢差がある。そして、普段関西弁が出ないので気づかないが、生まれも育ちも関西の生粋の関西人であり、西側特有の人情味がある。話はそれたが、ポイントは実体験を本書に落とし込んでいる点である。木下さんは独自のマーケ手法にこだわっており、ネットから引用してきたり、学術書を参考にしたりが基本的にない。故に、血と汗と涙が混ざったまさに「苦労の末手に入れた成果」がひしひしと伝わってくるので、本当に勉強になる。例えば「自分がクリックした理由を言語化し、それに基づいて再現できるようにすることで、他の人もクリックされる広告をつくるセンスが身に付く」「何事も成果をあげるために必要なのは応用ではなく、基本を固めること」「まずは他の当たっている広告をやみくもに踏襲するのをやめて、当たっている理由を自分ごととして考える」など。他に戦略立案と実行管理はセットであるなど、目から鱗になる内容が多い。マーケ担当以外のビジネスマンが読んでもためになる話が多く、大変おすすめの書物である。

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