管理職になってしまった
こんにちは。Middle_Classです。
Noteを始めてから早速数週間も何も更新できないまま時間が経ってしまいました。
それもこれも本業や家事育児でいっぱいいっぱいで時間がとれないせい、という悲しいくらい月並みな中流アラフォーです。
さて、タイトルの件です。
私は去年、管理職になりました。
所謂課長職にあたるので、一般的にはとても喜ばしいことであります。
実際、給料は上がり、昨年は生涯で初めて税込み年収1000万円を超えることができました。独身であれば婚活でだいたいの方の足切りラインはクリアできる年収です。
(実際には家族手当が入っての1000万円なので、独身だったら1000万円にとどいていませんが・・・。)
ただ、タイトルに管理職に「なってしまった」と書いてある通り、役職を手に入れても、給料が上がっても決して幸福度は上がっているとはいい難い状況です。これは私の主観だけの話ではなくて、周りの先輩管理職に聞いても同様で、昇進した際にはいろいろな方から「ご愁傷様」と言われたくらいです。
もういろいろなネット記事でさんざん言及されていますが、最近は管理職になりたくない若手が増えているようです。日本の厚生労働省が実施した「若者の働き方に関する調査」では、若者の中で管理職になりたくないと考えている割合が増加していることが報告されています。また、日本経済新聞社が実施した調査では、若者の中で管理職になりたくないと考えている割合が過去最高になったという結果が出ています。
私もなんとなく昇進前は、管理職って辛そうだからなりたくないなー、給料それなりでまったり正社員くらいがいいなー、と思っているくらいの印象しかなかったのですが、実際になってみて初めて味わった辛さが有りました。今日はその部分をつらつらと書いていきたいと思っています。
1. 部下が全員年上!!!
これは私特有の状況ですが、近年の企業の傾向を見ると決して珍しい現象ではないのではないでしょうか。私が管理するのは10名未満の小所帯のチームですが、私よりも年上はおらず、一番年の近い部下でも10歳近く年上です。(特定避けのために具体的な数字の言及は避けますので、お好きな年齢を想定ください。)
「実力主義で若手を昇進させます」と息巻いている日本企業は多いです。しかし、簡単に解雇ができない日本企業、実力主義だけで若手を昇進させるとどうなるでしょうか。答えは簡単です。
使えないおじさんが大量に現場に残ることになるのです。
自分が実力主義で昇進できた、と自画自賛する意図は全くありません。実力主義といえど、部署内の人員状況やタイミング、上司やそのまた上司との縁など絡み合って人事は行われるので、結局は運も大部分絡みます。
ただ、現在の40代中盤から50代前半、まだまだ年功序列の文化が色濃く残っていた時期にそれでも昇進を逃したおじさんたちで埋め尽くされた現場を管理しなければならない若手課長の苦労を想像してみてください。
そう、地獄です。
部下の愚痴に関しては今後も書いていきたいと思っています。
2. 管理されていないことの不安
この辺りは人によっていろいろな感覚があると思いますが、私はどうやら管理されることに一定の安心感を覚えるタイプだったようで、管理職になってから日々漠然とした不安を感じています。
例えば、一般社員だった時には、有給休暇などは上司に事前に申請、承認をもらっていたのですが、この申請、承認という行為がそのまま会社の「許可」になりますので、大手を振って安心して有給休暇を取ることができていました。しかし、管理職昇進後はこの申請、承認の手続きが不要、事後に有給休暇を取りましたと勤怠記録の提出をするのみです。
外から聞くと「何それメリットしかないじゃん」と思われるかもしれませんが、これがメンタル的にはなかなか難しい部分があります。「許可」されているという実感がわかないのです。誰にも申請することなく有給休暇を取る、ということがどうしても不安なのです。実際に有給休暇取得中にも「休んでいていいのだろうか」という不安に常時駆られることになります。
有給休暇の例は一例ですが、他にも勤怠や日々の業務進捗など、自分が細かく「管理されていない」ことに対する不安は大いにあります。鎖の無くなってしまった奴隷がどこに行けばいいか分からなくて途方に暮れる、という話がありますが、まさにそれです。自分が奴隷気質であることがわかってしまってとても嫌ですね。
3. 上下左右から評価される(気がする)
これは管理職になったかなりの人が感じる辛さじゃないかと思います。
一般職のころは、仕事仲間との人間関係を気にすることはありつつも、基本的には上司の評価を気にしつつ、自分の仕事をこなしていれば少なくとも会社の居場所を失うことは無いです。たまに他部署から何か言ってくる人がいても、「自分の仕事はこなしています」という心持ちでいれば決して自分は悪いことをしているわけではないというメンタルの安定も保つことができます。
一方で、管理職になった途端に感じるのは、部下たちからの「あなたはどんな風に私たちを導いてくれるんですか」、近隣の部署の「あなたの部署は私の部署にどんなことをしてくれるんですか」、上司からの「こいつはどれくらいできるのだろう」、など上下左右からの、「こいつを評価してやろう」という傲慢な見定めです。
これら3つをすべてうまいこと受け止めたりいなしたりしないとどう思われてしまうか。そう、あなたや私が一般職の時にさんざん口走っていたことを言われてしまうのです。
あの課長無能だな。
心無い!ひどい!。
一般社員だって評価されるよ、と思うこともあるかもしれませんが、一般社員だった時の飲み会、例えば同期会を思い出してみてください。会話の結構大きな部分を上司の愚痴、それもあの上司はどれだけ無能か、みたいな会話をしていませんでしたか。
それだけ管理職には否応なく注目が集まりますし、好むと好まざるとにかかわらず、いろんな人に評価されることになるのです。自分が管理職になると、その注目が他ならぬ「自分」に向くことになるのです。これはメンタル的に大分辛いものが有ります。
さて、今日は管理職の辛い部分について、実際に管理職になってみた立場からつらつらと書いてみました。
まだまだ書き足りない部分は有りますので、今後も書いていきたいと思っています。
また、辛さを乗り越えていく方法も、あれば書いていきたいと思っています。
もしこれを呼んでくださっている方がいらっしゃれば管理職の辛さを乗り越えるアドバイスをいただけると嬉しいです。
ではまた。