ココアフロートとアイスクリームの証明

フロートが好きだ。特にココアフロートが好きだ。
今日は友人と喫茶店に行った。
12時に待ち合わせしたので、とりあえずランチを食べた。私はオムライス。相手はナポリタン。
しばらく話をした後、デザートを食べようなんて言っていたのに、結局二人ともココアフロートを頼んだ。
時々訪れる贅沢な日だ。喫茶店のココアフロートは500円以上するからね。

ココアフロートにおいて重要なのは、上に乗っているアイスがバニラアイスなこと。そしてできればソクとクリームじゃなくて、アイスクリームであることだ。アイスクリームは、サーティーワンみたいな丸っこいアイスのことだ。理由は二つ。
一つは、ソフトクリームだと、ソフトクリームは少しづつ溶けていき、それは砂糖と同じ要素を持つ。しかし、ココアはもうすでに甘い。溶けたアイスが砂糖の役目を果たさなくていい。
二つ目は、アイスがココアに触れて少し溶けていることろだ。そこをスプーンで救って口に入れれば、アイスクリームはいつもの姿ではない。ココアと混ざってほんのりチョコレートの甘みが加えられるのはもちろん、咀嚼をすればくしゅっという鳴き声を出す。
水分が含まれることによって、しんなりアイスクリームが爽やかアイスクリームになっているという、変化しているというところももえるし、あの、くしゅっは、この世の中で類似するものがないと、私は思っている。他に知らない。
多分、食感的にはかき氷も似ているけれど、かき氷にはシロップの味がかかっているだけで、氷自体に味はない。でも、ココアフロートの上に乗っているアイスには、バニラの味がついているのだから!!!!
バニラのアイスクリームになって、ココアに乗ることがわかった瞬間、そのアイスは勝ち組だ。だって、こんなに楽しい部分が生まれるんだから。
長細いスプーンでアイスクリームを掬うのが楽しくて仕方がない。
口に含んで、クシュっっと感じたら、ココアも待っている。
最高だ。

だから、ココアフロートの上に乗るのは、アイスクリームがいい。

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