リノアル否定考察。「アルティミシアは何代も先の魔女」
リノアル否定考察です。
イデアの「ミシアは何代も先の魔女」発言は、やはりリノ≠アルの決定打になると思います。
勿論、それに対する反論も読みました。
「ミシアがあまりにも遠い未来の魔女なので、イデアが勘違いした」
こんなところでしょうか。
この解釈、ノンフィクションなら、問題ないのです。実際、人は間違えるものだし、人の発言が全て正しいわけではないから。
でもff8はフィクションで(当たり前だけど)、シナリオをライターさんが書いている、という点を忘れてはいけません。
このシーンを制作側に立って考えてみます。
ff8は、何かわからないことがあった時に、画面外から突然「説明しよう!」と説明キャラが出てくるようなタイプの作品ではありません。
物語は、主人公たちの目線だけで進行し、いわゆる「神の視点」というものはありません。
なので、シナリオ上で誰かが、あくまで自然な形で、魔女とは何か、ラスボスは誰かを、主人公たちに教える必要があります。
自身も魔女であり、ミシアに乗っ取られていたイデアがその役割を担うのは自然な流れです。
なのでこのシーンは、イデアの言葉を借りて、シナリオライターがff8の世界の仕組みを説明しているシーンなわけです。
その情報が間違っていたんだ!となってしまうと、物語の構造その物が破綻しているというか。どんな解釈もアリの世界になってしまうんですよね。
それに、矛盾を起こさせる理由がありません。もし、「何代も先の魔女です」としか言いようが無いセリフだったら、解釈の余地があるのです。しかしこの場合は、「遠い未来の魔女です」と言えば済む話ですよね。
もしこれを
「イデアは、リノ=アルであることを勘づいていて、わざとこのような言い回しをしたのだ」
又は
「そうは言っても、やはりイデアは勘違いをしていたんだ」
と解釈するのなら…明らかに描写不足ではないでしょうか。それならもっと明確に、イデアが何かを知っていて隠していそうな雰囲気や、後に勘違いを修正させるようなシナリオがないと、と思うのです。そして、あれ程細やかに作られたff8のシナリオが、そこにかんしては雑だった、とは考えにくい…と、私は思います。
私は決して、二次創作を否定しているわけではありません。それに、解釈は人それぞれです。ただ、理論的に積み上げて製作者の意図を読み取ることが「考察」であって、「妄想・願望」とは区別するべきかな、と思うのです。
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