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集客効果の高め方

新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの展示会やイベントがフィジカルでの開催が不可になりオンラインでの開催に移行したと思います。テレワーク同様、最初は上手くいくのか半信半疑なところがあったかと思いますが、実際にやってみると問題なく、むしろ来場者の手軽さなどを考慮するとオンラインのほうがいいとさえ感じた人も多いのではないでしょうか。
実際のフィジカルイベントでは、どこか会場を抑えたり、来場者が多い場合は、運営周りでも手間がかかりますが、配信方法さえ覚えてしまえば、PCとネットワーク環境があれば、誰でも手軽に行うことができます。そのため、1年ほど前から、手軽さに気づいた会社が増え、オンラインセミナー(以下ウェビナー)の数が急増しました。そのため、集客に苦戦する会社もウェビナーが増えた分だけ増えたのではないでしょうか。

今回は、ウェブメディアのマーケッターとして、数ある主催イベントの開催、クライアントからの受託セミナーの依頼も数多く実施してきた集客ノウハウを紹介させていただきます。
集客中のウェビナーや今後企画するウェビナーの集客の一助になれば幸いです。

来場者に訴求できる内容になっているか?

まずは、開催するウェビナーの来場してほしいターゲット属性向けのイベントとして、建てつけが成立しているかどうかをチェックしてください。基本的なことですが、意外とできていない会社が多くて驚きます。もちろん全く違う内容で実施しているという会社はいませんが、ウェビナーの数が急増したこともあり、趣旨がはっきりしないイベントはスルーされていまっていると思います。
特にデジタルトランスフォーメーション(以下DX)をテーマにしたウェビナーはかなり増えているので、集客に苦戦している会社が多いのではないでしょうか。
私が担当しているメディアの読者は製造業の読者が多いので、製造業向けにDXのイベントを相談されるケースが多いのですが、詳しく話を聞くと具体的イメージがないパターンがほとんどです。単純なDXでは、一部の経営層には刺さる可能性があるかもしれませんが、多くの読者にとっては、あまりウェビナーのイメージがつかず、他人毎に感じてしまうケースが多いと思います。例えばですが、データ連携ソリューションやサービスであれば、それぞれの現場レベルではデジタル技術の導入は進んだが、個別最適で、全体最適ができていない、データを連携させることで、生産性があがるというメリットがあるといったウェビナーや、需要予測から生産計画の立案までが自動的にでき納期遅延が大幅に減少したというテーマや、設計データを生産設備のデータが連携することで、品質不良の案件が大幅に減ったというテーマが有効になってくるだろう。セキュリティベンダーであれば、セキュリティリスクの啓蒙だけをしていても成果を出すのは難しいと思います。例えばですが、工場内には様々なシステムが乱立するので、工場のDX化を進めていくのであれば、デジタツ技術の導入とセキュリティ対策を同時にやることが結果的には、しっかりしたセキュリティシステムを構築でき、低コストで実現できるといった事例が有効だろう。
このように、しっかりターゲットの課題感にフォーカスした内容になっているか、その内容をウェビナーのタイトルや、コンテンツに反映できているかがより肝要になっていると思います。

登録してもらうための告知ページになっているか?

次に実際に集客を実施するウェビナーの告知ページについてです。
せっかくターゲット層に集客ページきてもらっても、その集客ページがしっかりしたものでなければ、なかなかウェビナーへの来場者数を増やすことはできないと思います。ではコンバージョン率を上げるにはどうしたらいいのか、前章でふれた通りしっかりターゲットにフォーカスできた前提で解説していきます。
まず、テキストだけの告知ページでは難しいだろう。内容が最重要だが、見た目も大事である。ウェビナーのイメージを含んだクリエイティブ画像を作成した扉絵は設置すべきである。
ファーストビューで登録画面に進めるボタンは必ず設置しておく必要があります。よく観るのはセミナーのタイトルやその概要文、各講演情報を丁寧に紹介して、一番下に登録ボタンがあるケースである。ウェブ上での集客において、導線を長くすればする分だけ離脱される可能性が高まるだけです。しっかりウェビナーの内容やセッション情報を伝えたいという思いは理解できます。ただし、イベントの集客ページにきている時点で、興味・関心を持ってきているので、簡潔に伝えてファーストビューで登録画面に遷移させるべきである。扉絵のサイズとのバランスにもよるが、概要文は200~300文字程度が適切だと思います。また、講演セッションが多い場合は、各セッションのタイトルや講演者を見出しでだして、セミナーの内容に関する説明はトグルリストのようにしまい込んで、クリックすると見れるようにするなど、コンパクトなページ構成にしたがいいと思います。
また、過去同様のイベントを実施しているのであれば、過去実績や、視聴者にスムーズに視聴してもらうために視聴環境の説明などは、グローバルナビゲーションを設置して、来場者が目的に応じてページ内をさまようことなく、スムーズに情報を得られる構成にすると、ストレスを感じさせることなく、コンバージョン率が上げられると思います。
基本的なことですが、開催日時や、有料か無料か、オンデマンド期間もきちんと明記するようにしましょう。

バナー広告のクリエイティブについて

最後にバナー広告で誘導する際のクリエイティブ画像についてである。
集客する際に、検索サイトの広告枠やウェブメディアの広告枠にバナーを掲載し、誘導すると思います。その際、クリエイティブ画像の質が重要な要素になってきます。それっぽいフリーの画像を入手し、セミナーのタイトルをつけて回しても問題があるわけではないですが、それではなかなか告知ページに遷移してくれないのではないかと思います。最近では、実際の講演者を掲載した画像がトレンドで、クリック率が高い傾向にあります。有識者に基調講演などを依頼する際は、顔写真を掲載する旨の許可も取っておくとスムーズに集客を開始できるようになると思います。
また、集客期間が一カ月を超えてくる場合は、クリエイティブ画像も複数用意しておくことをお勧めします。ウェビナーによってばらつきはりますが、2〜3週間でクリック率が落ちてくる傾向にあります。一カ月を超えると最初の週の20~30%程度に落ちこむことも多いので、目新しさを出すために、クリエイティブ画像はあらかじめ複数用意しておくことをお勧めします。

まとめ

ウェビナーの集客効果を上げるには、テーマやタイトル、講演内容がしっかり来場者に訴求できる内容になっているかを確認しましょう。ここが曖昧では、いくら集客にお金を掛けても、なかなか視聴者数を増やすことができません。
集客ページはコンパクトにまとめ、登録画面への遷移ボタンはファーストビューに入れたりなど、導線が長くならないように注意しましょう。
集客に使用するクリエイティブ画像は、顔写真入りのものにし、複数パターン用意しておきましょう。

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