ベンチャーやマーケティングチームの理想的な人数は何人なんだろう?
まずはこちらの記事を読んでいただきたいです!
1999年の夏、ラリーとセルゲイは「エンジニアの数を2倍に増やす」と宣言しました。当時エンジニアは9人しかおらず、3人ずつチームを組んで、合計3つのプロジェクトを回していました。
(中略)
「このことをエンジニアリングの世界でも考えてみよう。つまり会社を本当に進歩させるのは、2人とか3人のチームなのだ」と。
この記事を読んだ時に、組織(チーム)の人数は何人が理想なんだろう。3人1チームが本当によいパフォーマンス出せるのでは?と思い考察してみようと思います。
## 戦略戦術のもととなった軍のチーム単位
よく戦略や戦術と言われますが、もともとは軍事用語として使われていた単語。そんな軍隊のチーム単位を見ると
師団 (Division) 10,000〜15,000人
旅団 (Brigade) 1,500〜6,000人
大隊 (Battalion)(連隊 Regiment) 400〜500人
中隊 (Company) 120人〜150人
小隊 (Platoon) 30人〜50人
分隊 (Squad) 10人前後
と分類されているようです。その下には組があり、こちらは1人〜6名程度で組成されているらしいです。
うーん、、、軍について調べても、理想の答えが出なかった…
## サッカーやフットサルなどでの3人1組練習
上記動画を見てください。
3人でチームワークを活かすと、ボールを所持している人・楔の働きをする人・動いて相手を引きつける人とそれぞれが別の役割を担い、ボールの流れに合わせてその役割を遊動的に変化させています。
最後のフィニッシュのところのそれぞれの動きを見ていただくと、2人チームよりも3人なら可能性が広がるイメージ湧きますでしょうか。
## チームとしての力を考えてみる
まず、「共通領域」は、マーケティングをする上で必ず必要な基本知識部分と想定します。会社の方針であったりマーケティングの目的であったりと、組織内において抑えておかなければいけない部分です。
### 2名体制だとどうなるか
チームが2名体制の場合、AさんとBさんのマーケティング領域はなるべく別のほうが、カバー領域は広くできるでしょう。
Bさんがまだジュニアの場合だと、Aさんの持っているスキルにチームの力が依存してしまう傾向もあるかと思います。
上記どちらのケースについても、マーケティング領域のどこをカバーしたいかの意思によってチーム体制は考えるといいのではないでしょうか。
もし共通領域をある程度持った状態でカバー領域を広げたいのであればAさんとBさんがなるべく別の領域でマーケティング施策を担うほうがよく、共通領域を大きく確保したいのであれば、近い領域でのマーケティング施策を担うとよさそうです。
### 3名体制だとどうなるか
では3名の体制になるとどうなるか。自分の予想ではこのあたりから人数が加算ではなく乗算になるイメージを持っています。
まぁ、、、こうなりますよね。
図にしてみて気づきましたが、人数が増えれば共通領域を狭くしておかないとカバーできる領域は広がらないですね。
もし共通領域を2名体制時と同程度の領域確保するなら、両方に重なるCさんがどちらも網羅している(=そこまで人数が増えてもカバー領域が増えない)か、シニアレベルで大きくカバーできている(Cさんの負担がヤバそう)状態が必要になりそうです。
ともあれやはり2名のときよりもカバー領域が増えるか、マーケティングチームとしての共通領域の網羅性が高くなるか、2名のときよりも良い状態になりそうです。
AさんとBさん・AさんとCさんのペアでの施策も生まれ、さらにトリオで組むような施策も生まれてくる。このあたりからチーム感が出始めますね。
### 4名体制だとどうなるか
均等に4領域をカバーするとこうなります。
図を見ただけでのイメージですが、これはかなり共通領域が狭くなる印象です。数式で計算したら2名・3名体制時との差分が出せそうですが、共通領域をとにかく狭くしておかないと4名体制でのカバー領域は広がらないですね。
ここで一人マネジメントができるマネージャー(Dさん)が入るとどうなるか。
なんだかいい感じになっています。共通領域をカバーしつつも、Aさん、Bさん、Cさんそれぞれの専門領域が広がっている。3人のときに比べて1人分のアウトプット増とまでは行かないまでも、共通領域で補える部分も増えているので、組織の状態でイメージすると色々整い始めるのがこのタイミングかもしれません。
### 5名体制だとどうなるか
5名の組織にするなら、この状態になるんですかね。Eさんは完全にマネジメント。配下の4名がそれぞれの専門領域をカバーし、時にはAさんとCさん、AさんとBさんがお互いの共通領域を生かして施策を打つ。
こう考えると、1チームとしてのMaxは5名体制(ただし、メンバーの4名はそれぞれ違う領域を網羅している)なのかもしれません。
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結論、図だけの理論じゃわからない。けれどもメンバーそれぞれの特性を踏まえ目的を持ったチーム作りしないといけなさそう。
ちなみに自社の組織を振り返ると、去年までは3名体制でシニアが大きく網羅している状態、今年は4名体制のマネージャー有りの状態。来年度は更に組織人員拡大を考えていますが、5名体制の状態になるのかなーと思っています。
6名に人数が増えたらチームをグループに分けることも検討し、またその際には何を「共通領域」と定めるのか考えたいと思います。